「発達障害のある我が子に安心して教育や支援を受けさせてあげたい。仕事をしながらでも！」

香美市立移住定住交流センター（運営：NPO法人いなかみ）のスタッフである私の体験を通して、高知県香美市（かみし）は安心して子育てができる場所だと感じたため、その一旦をお伝えさせていただこうと思います。

2024年10月13日、ハルくんと小学校2年生になるハル姉ちゃんと一緒に香美市香北町朴の木で開催されたサツマイモのお芋掘りイベントに行ってきました。

主催団体：香美市耕作放棄地活用協議会（通称：KUAFL）

クワフルとは香美市地区耕作放棄地活用協議会、通称KUAFUL（Kami Utilization of Abandoned FarmLand）この団体は、香美市の食料自給率を向上させることを目指して2023年、地元の農家の呼びかけで発足しました。代表は香美市香北町朴ノ木の黒岩紀代さんです。 クワフルの畑がある香北町朴の木へは、香美市土佐山田町から車で20分ほど東へ行くと到着します。高知市中心街からでも１時間くらいで着きます。

KUAFUL（クワフル）の畑に看板ができました。…クワフルってなに？

→http://inakami.net/blog/kuwafl2408-31516.html

サツマイモの苗を植えるイベント体験記 in 香美市香北町朴の木

→http://inakami.net/enjoy/kuaful1-30947.html

芋掘りスタート

ハル君もハル姉ちゃんも保育園や幼稚園で芋掘りをしたことはありますが、ハル君は昨年のお芋掘りでは活動が少なかったようでした。一年越しのお芋掘り、今回はどうするのかなと見ていたら、始めの方はあまり動かず皆さんの作業している様子をじっと見つめていました。でもクワフルのスタッフさんや周りの参加者さんに声をかけてもらい、お芋のツルをのける作業を手伝い出しました。ハル姉ちゃんはやる気満々でツルを除けていましたが、蟻の大群に「キャー！」と逃げ出していました。

ツルを除けるといよいよ芋掘りです。土だけの様子を見て、ハル君はあまり興味を示しませんでした。その頃ハル姉ちゃんは周りの大人に習いながら、自分の背より少し低いショベルを畝にさして、芋を掘り起こしていました。掘り起こしをしていると、大きなムカデが続々と出てきました。期待通りハル姉ちゃんはキャーキャー言いながら逃げます。が、大好きなお芋を掘りたいのと、あまりのムカデの数を見慣れて、途中からムカデには無反応になり、黙々と芋の掘り起こしに集中していました。
芋を掘り起こした後は、コンテナに運ぶ作業です。大きなお芋がゾロゾロと発掘され、子供も大人もウキウキです！ハル君は周りの参加者さんやスッタフさんたちにお芋を手渡され、「持っていってね。」とお仕事を命ぜられると、次から次へ運び出しました。ハル君は昨年より少し成長したみたいでした。

芋掘りがひと段落すると、籾殻で焼いた焼き芋をみんなで食べました。熱々でホクホクの焼き芋。その頃ハル君母は、収穫したお芋を車に運んでいてその様子を見ていませんでしたが、周りの方が焼き芋を食べたいハル君とハル姉ちゃんにお芋を半分に割ってくれたみたいです。ハル君母が畑に帰って来ると、ハル姉ちゃんは熱々芋にかじり付いていました。発語があまり無いハル君は、「早く食べさせて！」とばかりに、母の手をまだ熱い焼き芋の方に引っ張ります。どなたかがハル君のために、割って冷ましてくれていたお芋が嬉しかったです。

農業体験を通して得られたもの

農業体験がほとんどない私たち親子でしたが、クワフルの活動に参加させてもらい、気軽にお芋掘りを楽しめました。子供たちは親以外の大人に道具の使い方や、作業の仕方を習い、楽しく作業に集中していました。日頃、縁のない大きなムカデも観察できました。ハル君母は、子供たちから目を離しても周りの方々が気にかけてくださっていたので、安心して作業ができました。 数時間の作業でしたが、貴重な農業体験と、参加者さんやスタッフさんとのコミュニケーション。その中で、作物を育て収穫するまでの大変さ、食べ物の大切さを学びました。

帰りは車に乗り込んで、３分でハル君もハル姉ちゃんも眠りにつきました。体もたくさん動かし、心もお腹も満足したクワフルのお芋掘りでした。

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（記事作成：NPO法人いなかみ）