いなかみライフの本音と建前

いなかみライフは、高知県香美市への移住者支援を目的に作られた情報サイトです。

  • 香美市は空港が近く、高速道路のインターも近く、特急が止まるJRの駅もある。
  • 香美市は山と川に囲まれた豊かな自然があり、地域の伝統文化も残っている。
  • 香美市はまちづくり等の市民活動が活発で、学びを得るための大学もある。
  • 香美市は地盤が固く、海抜も高いため、震災の不安も大きく軽減される。

このような点から、香美市は田舎暮らしに適した土地、移住に適した土地だと考えています。

 いなかみライフをスタートした2013年は高知県の移住ブームといえる年でもありました。
高知県出身の女優、広末涼子さんを筆頭とした「高知家」PRがスタートし、前年の2012年には四万十市に移住した主人公が地域おこしに携わるドラマ「遅咲きのひまわり」が放送され注目を集めました。その勢いに乗って、四万十地域(高知県西部)や嶺北地域(高知県中央部)などが移住者受け入れ体制を充実させ、高知での暮らしを呼びかけました。

 しかし香美市は、田舎暮らしに適した環境は整っているものの、移住希望者に向けたPRは十分にできていない状況にありました。移住希望者の多くはネットで情報を集めている。ネットは必須。それならまずWebサイトを作ろう!と、地元のNPO法人であるFUSEが企画し、香美市との連携体制を整え、高知県の補助金を活用する形で「いなかみライフ」がスタートしました。

以上がタテマエのお話です。


ここからは本音。

いなかみライフは

いなか暮らしを再定義

 というキーワードを掲げました。この言葉には、田舎に存在する大きな危機感と、田舎そのものが価値になる可能性を込めています。高知県だけ香美市だけの問題ではありませんが、田舎の人口減少は想像以上に深刻な状況にあります。あと数年、数十年すれば、集落そのものが消滅してしまう可能性のある地域が多数存在しています。消滅すれば、ふるさとの名が地図から消えるのです。それも1つではなく複数です。

 そんな状況に対して、撤退戦略という話もよく聞かれます。こうした限界集落に住む方々はお年寄りが多く、近くに病院も無く交通の便も悪い。それならいっそのこと、その地域を離れ、近隣の設備が整った地域に集まって生活することで、安心安全でより充実したサービスが受けられる、経済的なコストも抑えられる、という考え方です。

 これも1つの答えだと思います。地域の財政や今後の見通し、30年後の日本の人口予測などを考慮すると、その方が良い、そうせざるを得ない状況はきっとでてきます。 それでもいなかみライフは、諦めない手段を最後まで考えたい。それがもう1つの想いである、田舎そのものが価値になる可能性を感じているからです。

田舎が価値になる時代。だけど・・・

 商業や流通が発達して多くの人が集まってきた地域がいわゆる“都市”ですが、反面、どこに行っても同じ景色だと言われてしまうのも都市(特に地方都市)です。それに気づいた田舎は、都市化の道ではなく、田舎にしかない景色、田舎にしかない産物、田舎にしかない文化を活かすことを考え始めました。都市からみた非日常を価値にして、人を集めるというやり方を選び始めました。高知県の馬路村四万十町のとおわなどがその好例だと言えます。

馬路村やとおわのように、どこの田舎でも必ず、都市にはない魅力が存在しています。それを発掘して耀かせることができれば、人が集まり地域が活気づく可能性は十分にあり得ます。でも、そんな田舎の魅力そのものが、人が居ないという理由で自然消滅しようとしているのです。

 たとえ限界集落と言われてもその地域に残り住み続ける人がいるのは、その地域に文化があり、その地域に大きな愛着があるからに他なりません。

そんな地域の文化を大事にしたい。守りたい。
そこで暮らす人が居れば、地域の文化を守ることができる。
だから移住なんです。

地域の人と一緒に田舎の価値を守ってもらいたい。
地域の人と一緒に田舎の魅力を磨いて耀かせてもらいたい。
香美市に移住して、香美市に力を貸してもらいたい。

それが、いなかみライフが移住に取り組む本当の想いです。

地域づくりはみんなでやるから面白い。

 ただ、実際に田舎で暮らす人にとっては、知らない人がやってくることに不安を感じ、素直に歓迎できないところもあるかもしれません。隣に知らない人が来る不安は都市も田舎も変わりません。移住者もまた、コミュニケーションがうまくとれず居心地の悪い思いをするかもしれません。

そんな不安を解消することも、いなかみライフの存在意義だと思っています。

 調整役となって移住者の声を聞き、地域の声を聞き、とりまとめて共有していく。そんな香美市の情報を発信することで香美市の魅力を伝えていく。地域住民と移住者が一緒に取り組むプロジェクトを考えてみるなど、できることはたくさんあります。
恥ずかしながら出来ないこともたくさんありますが、そこは素直に伝えて、地域の皆さんや移住者の皆さんに助けてもらいたいと思っています。地域づくりは皆でやるのが一番です。お互いを尊重し、時には反対意見もぶつけて、魅力的な地域を目指して、それぞれの田舎暮らしを満喫する。

これがいなかみライフの考える、移住者応援の先にある香美市の地域づくりの姿です。
このサイトを見てくださった人と香美市が繋がって、新しいご縁が生まれることを心から願っています。

いなかみライフ 管理人代表 近藤純次


追伸
 ここでは身勝手に、いなかみライフの想いばかりを書きました。香美市の魅力や移住に役立つ情報などは、日常の記事に載せていきますので、ぜひそちらをご覧ください。

「いなかみライフ」の名称は
田舎+香美市+未来+ライフを混ぜ合わせたものです。
(「未来」だけは後付けです(笑))

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