“民具”をテーマに「学ぶ×作る×食べる」イベントです。
モノベモノモノプログラムでは、高知県立歴史民俗資料館が集めた約2千点の民具の一般公開にあわせて、民具の使い方や、人々の暮らしを尋ね、伝統的なものづくりを体験を体験できます。私たちは、消滅の危機に瀕した中山間の歴史・文化資源を見直すことによって、地域の価値を創りだし、未来へつなげたいと考えています。 “民具”をテーマに「学ぶ×作る×食べる」イベントです。
なぜ民具なのか? いま民具が面白い
「民具」は、昔の暮らしや仕事の道具です。民具を通して地域の自然環境や文化が見えてきます。民具は歴史の証人なのです。ですが、生活の変化によって民具は急速に姿を消し、電気などのエネルギーを使わなかった時代の先人の知恵と工夫が失われようとしています。民具を使ってきた人々の声を聞き、その技を継承することは新たな地域の未来を創ることにつながるのではないでしょうか。
電気やガスコンロが無かった時代は、薪の火で何でも煮炊きしました。クド(カマド)にハガマをかけてご飯を炊き、イロリにかけた鍋で煮物や汁物を作りました。
水田が少ない物部では、焼畑でソバやヒエを作る所もありました。田の畦作りにはヒラグワ(ジョーレン)、焼き畑にはトウグワ、4本歯のヨツゴや3本歯のミツゴなど用途に応じて様々な形の鍬を使い分けました。
収穫した作物を保存し、食べるまでには様々な手間暇がかかりました。カナバシ(千歯こき)や足踏み脱穀機で穂から穀物を落とし、箕や唐箕で風を起こしホコリと実を分離しました。
金属やプラスチックのバケツや容器が無かった時代は、木や竹で出来た桶や樽が水や穀物の容れ物でした。物部にはケヤキの皮を曲げて作った古風な桶も残されています。
山深い物部では林業が盛んでした。チェーンソー導入以前はチョウナやノコギリを使って人力で木を伐り出しました。下流の土佐山田町には鍛冶屋が多く、ノコギリや鎌は日本各地に出荷されました。
会場は古き風習が残る香美市物部町
高知県香美市物部町は物部川の上流域に位置する典型的な山村です。かつては焼畑農業や林業などを主な生業としてきました。 物部には、古い要素を伝え国の重要無形民俗文化財にも指定されている「いざなぎ流」や平家伝説をはじめ、昔ながらの伝承や生活、風習が色濃く残っています。
開催日程
日 時:2015年10月24日(土)・25日(日)9:30~16:30
少人数制の本格的なワークショップも開催
本イベントでは、実際に講師の先生をお呼びして、少人数制で丁寧にものづくりを教えていただくワークショップを開催します。内容は「柿渋染め」「竹カゴ作り」「腰・板機織り」「伝統スイーツ」の4種類です。詳細は以下の記事でご紹介していますのでご一読いただき、ぜひご参加くださいませ!
【ワークショップお申し込みはこちらから】
http://3step.me/monomono
【10月20日追記】
ワークショップの参加費を下げることが決定しました。この機会にぜひ本物のものづくりをご体験ください!
http://inakami.net/enjoy/monomonoworkshop_pd-7223.html
ワークショップの詳細は以下の記事をご覧下さい!
■モノベモノモノガタリプロジェクト「ワークショップ」のご案内 その1
http://inakami.net/enjoy/monomono-7084.html
■門外不出!あの「塩の道弁当」が予約できる!モノベモノモノガタリプロジェクト
http://inakami.net/enjoy/monomono_bent-7116.html
■モノベモノモノガタリプロジェクト「ワークショップ」のご案内 その2
http://inakami.net/enjoy/monomono_work-7122.html
よろしくお願いします。