香美市土佐山田町舟入地区にある障害者支援施設「白ゆり」では、毎年地域の方とともに秋祭りを行っており、今年も11/4に開催が決定いたしました。
近年、旧優生保護法問題や新潮社45のLGBT問題に代表されるように、このグローバルなご時世にまだまだ偏見が横行してるのも事実。
この「白ゆり」に関わる人たちも、障害者福祉に尽力しながらも偏見による苦労が耐えなかったそうです。
そんな中で、施設に関わる人たちの楽しみを作ると同時に近隣の方にも施設に対して理解を深めていただくことも目的にこの祭りを開催してきました。
そもそも、「障害者」という単語に誤解が多すぎるような気がします。その定義は複雑なのですが、ざっくり簡単に表現すると、次の3つに分けられるそうです。
- 身体障害者
身体機能の一部に不自由があり、日常生活に制約がある
- 知的障害者
ものごとの理解や判断、認知がうまくいかないために、日常生活に支障がある
- 精神障害者
心のコントロールの状態に問題を抱えることによって、精神的に安定した日常生活に支障がある
身体障害は外見で分かりやすいかもしれませんが、知的障害や精神障害はわかりにくいかもしれません。でも、障害の程度や状態によっても違いますが、日常の言動において何か様子がおかしいと思うことはあるかもしれませんので、何をするかということについての注意はしやすいと思います。
むしろ、「何をするかわからないからこわい」という見方をあえてするならば、それは知的障害でも精神障害でもない人々のほうだと思うのです。冷静に考えてもらえれば分かると思いますが、障害者=犯罪や事件を引き起こす、などということはありません。
そもそも人間とは、何をしでかすかわからない高度に進化した生物だと考えたほうがよいのではないでしょうか。だからこそ人間にはそれだけ多様な可能性が秘められているということにもなると思います。
障害とは「社会で生きて行く上で困難が多いことである」という考え方もあります。要は、程度の大小があるだけで、誰でも障害者と言えないことはないのです。障害という概念や、見た目だけで人を判断する人の方が、危ない人のような気さえします。
「白ゆり」は、昭和50年(1975)に知的障害者通所授産施設を開設して以来、43年に渡って障害者支援の事業を広めてきました。利用者の方々の自立と社会参加を目指し、住み慣れた地域で快適な生活が実現できるよう福祉サービスを提供し、今では個々のニーズや適性に応じた日中活動支援と施設入所支援、グループホーム及び短期入所事業による夜間支援を行っています。
中でも、日中活動支援では、主にクリーニングや軽作業などの作業を行い、その収益から工賃を支給するなど、すべてのサービスを通じて、障害を持つ方々の社会参加や自己実現が最大限可能となるよう、また社会自立への適応性を高めることができるよう事業を展開しています。
この祭りを行うことで、心の距離を置いていた地域の方々が、一気に施設と利用者に溶け込んでくれたそうです。
利用者は実直ですばらしい方ばかりです。
ぜひ、皆様もこの祭りに遊びにきていただいて、地域の人財と触れ合っていただければと思います。
第12回 白ゆりまつり
開催日時:2018年11月4日(日)11:00〜15:00 ※雨天決行(雨天の場合は屋内で実施)
開催場所:ワークセンター第二白ゆり(香美市役所より南へ700m)
プログラム:多彩な音楽、ジャズダンスやマジックがいっぱい(^^)
11:00〜荻町バンド ファンファーレ
11:10〜土佐山田合唱団 ありがとう(いきものがかり)、若い広場(桑田佳祐)
11:45〜荻町バンド ドラえもん、氷結のテーマ、銀河鉄道999他
12:10〜小西博子ジャズダンススタジオ ダンスパフォーマンス
12:45〜白ゆり踊り子隊・民生委員ふれあい一座 よさこい鳴子踊り
13:05〜民生委員ふれあい一座 月の夜(フラダンス)
13:20〜マジック 内緒(乞うご期待)
13:45〜TATSUYA’S FUNK DANCE CREW USA、TT、ダンス・ウィズ・ミーナウ他
14:20〜T-bands おなじみの名曲の数々
出店もいっぱい出ています。
詳しくは、こちらのプログラムをご覧ください。
NPOいなかみ