天高く馬肥ゆる秋。
辞書によると「秋は空気も澄んでいて、空も高く感じられ、馬も肥えるような収穫の季節でもある。」とあります。
もっと調べてみたら、もともとはこんな言われがあったそうです。
それは昔々の中国の話。
収穫の秋になると、北方の騎馬民族の匈奴(きょうど)が大挙して略奪にやってきたそうです。
前漢の将軍”趙 充国(ちょう じゅうこく)”は「馬が肥ゆる秋には必ず事変が起きる、今年もその季節がやってきた、匈奴が来るから気を付けろ!」と警戒を指示。「秋高馬肥」という四字熟語にもなっています。
高知の森林率は84%で日本一。森は水源を豊かにし、土砂災害を抑え、人の心を癒してくれるなど、人が生きる環境を守るためにさまざまな役割を果たしてくれています。
でも、戦後の植林政策や木材需要の低迷、林業関係者の高齢化などで山が荒れ、風水害の被害が拡大するところまで現れる現代。
前漢の”趙 充国”のごとく、これを危機と捉え、立ち上がった男たちがいます。その名も「森の元気!お助け隊」。
香美市にある森林研修センター情報交流館構成団体の一つで、森の元気を取り戻すべく、香美市と近郊の山に入って活躍している力強いメンバーです。
山や森のことなら何でもこい!
というこのチームが11月3日(祝、土曜日)、一般の方を対象に「原木椎茸のコマ(菌)打ちと遊歩道作り」を企画しています。
日ごろ、山や森の大切さは何となく気にはなるけど、何から関わったらいいのか分からない、という方にうってつけ。しっかりした施設で、ちゃんと用意された体験メニューではなく、自然の山に入って、何がどうなっているのか、プロの話を聞きながら間近に感じていただけます。
道具やお弁当は用意されており、作業ができる服装で来ていただければ大丈夫。
参加費は500円で、高校生以下は無料。
このイベントでは気軽にご参加いただきながらも、山のプロの技と道具を間近でご覧いただくこともできます。
森の空気には樹木が発散する「フィットンチッド」と呼ばれる揮発性の芳香物質が満ちています。これは空気中の雑菌類などを殺しますが、人間にとっては有益で、ストレスを解消し、心身ともにリラックスさせてくれます。
日ごろ山に入ることはあまり無いかもしれませんが、この機会に高知の山に入って、山の空気を満喫いただき、楽しみながら山の元気を一緒に取り戻す活動に参加してみてはいかがでしょうか?
集合場所近辺の地図(この施設を目指してお越しください)
NPOいなかみ