高知を中心に精力的な活動を続ける前衛美術家のアート展を香美市立美術館にて4月9日(土)より開催!

93歳になる前衛美術家・高崎元尚の歩みが観られる!

高崎元尚は1923年(大正12年)に香美市香北町に生まれ、東京美術学校(現 東京藝術大学)で学びました。高知に戻り、公立中学校を皮切りに美術教員として勤務し、私立土佐中高等学校で停年をむかえるまで長く後進の指導に当たってきました。その間、自身の作家活動にも力を入れ、多くの成果を上げています。

1957年(昭和32年)にモダンアート協会の会員となり、初期の代表作である朱と緑の2色で画面を構成する抽象画をつくり上げました。高知県展では、1958年(昭和33年)に洋画と写真の両部門でダブル特選を獲得しています。また、1969年(昭和44年)に洋画部門から立体作品部門が独立した際には、立体作品部門の審査員を務めるなど、若手の前衛的な活動を支えてきました。

1965年(昭和40年)に、アメリカで第1回ジャパン・アート・フェスティバルが開催され、高崎の「装置」という作品が招待されました。これは、小さく裁断したキャンバスの端が自然にめくれてきたものを画面全体に貼り付けた作品で、高崎の代表作といえるものです。

この展示会で高崎は具体美術協会と出会い、即入会。メンバーの一員として活躍しました。1972年(昭和47年)に具体美術協会が解散した後も国際的に高い評価が続いていて、近年では、2013年(平成25年)にニューヨークのグッゲンハイム美術館で開催された「具体:素晴らしい遊び場」に、「装置」の作品が招待出品されました。
現在93歳になる前衛美術家のこれまでの歩みを、ぜひ多くの方々に見ていただきたいと思います。

【外部リンク】香美市立美術館第63回企画展「香美市合併10周年記念事業 高崎元尚展 -誰もやらないことをやる-」http://www.city.kami.kochi.jp/site/bijutukan/kikaku63.html

オープニング初日は、ギャラリートークも♪

なお4月9日(土)は、高崎氏本人によるギャラリートークも開催予定! 目の前のアートを本人と共に観られる貴重な時間。この機会にぜひお楽しみください♪

※高崎のサキは本来「立」のサキになりますが、掲載上、「大」のサキとなっております。ご了承ください。

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会期

2016年4月9日(土曜日)から6月12日(日曜日)まで

開館時間・休館日

開館時間:午前9時から午後5時まで(入館は午後4時30分まで)

休館日:毎週月曜日(月曜祝日の場合は翌日休館)

関連企画

オープニングセレモニー4月9日(土曜日)午後2時より
場所:展示室 ※入場料要

高崎元尚によるギャラリートーク
4月9日(土曜日)午後2時30分より
場所:展示室 ※入場料要

館長または学芸員による作品解説毎週日曜日 午後2時より
場所:展示室 ※入場料要
 ※そのうち、4月24日(日曜日)、5月22日(日曜日)は対話型ギャラリートークを行います。

入館料

一般310円、長寿手帳提示150円
身体障害者手帳、障害者手帳(精神障害者保健福祉手帳)、又は療育手帳を所持する者及びこれらの者を介助するために必要な者(身体障害者等1人につき1人)は無料
高校生以下無料

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