高知県香美市にある「大荒（おおあれ）の滝」をまだ実は見たことがありません。と、告白すると、「そりゃあ見んといかん！」と言われたので、さっそく行ってまいりました。そこで一言！　週末にせまった１０月の連休やこれからの紅葉シーズンに行くことをぜひお勧めします♪

大荒の滝と御在所山のわかりやすい案内図

国道１９５号線にかかる在所橋を渡ると、進んだ先にはこのわかりやすい看板があります。目的地は、左上にある「大荒の滝」、ここを目指します。

いざ大荒の滝へ！

さて、今回案内してくれたのは、御在所山のふもとの仙人こと黒岩さん。マップを手渡しされ黒岩さんの話しを聞きながら、大荒の滝までの２kmの道のりを歩きました。

マップ上には１〜１０番までの見どころスポットがあり、四季折々のおすすめや集落の特徴などを紹介しています。地元の方ならではの詳しい情報が満載です。今回はマップ上１の「木馬茶屋」に車を停めて出発。

木馬茶屋

ちなみにこの「木馬茶屋」、由来は「昔、木材や木炭を運搬する木馬という道具がありました。その木馬を引く人達がここで休憩したところからきています。」なるほど！　名前に歴史ありですね。

また、茶屋の目の前にはトイレも完備され、御在所山へ向かう際によく利用していました。この日は、トイレを綺麗に修繕工事をしていました。これからますます便利になりますね。

岩屋滝

立て看板を目印にまずは、大荒の滝より手前にある岩屋の滝へ。途中で見かける、句もなかなか秀逸です。

１５０mほど行くと到着です。見応えのある滝です。

大荒の滝

岩屋滝から約３０分遊歩道を歩きます。「男滝女滝ロード」と名付けられた遊歩道わきの多くのイロハモミジは、世話人会の人たちが植林し育てています。こちらの紅葉も楽しみです。歩いた先に今回の目的地「大荒の滝」があります。

見ごたえありの滝でした！　９月中旬でのこの様子です。広葉樹がいたるところにあるのがわかりますか？これらが段々と紅葉し赤や黄色に染まった木々と滝のコラボが見られるわけです。また来なくっちゃ！と思わせるそんな風景でした。

滝の近くには大文字草

ちなみに、１０月末まではこの大文字草が見られるそうです。滝の壁面に白い花が咲きとても見事だそうですよ。あまり綺麗でも絶対に採取はしないでくださいね。

 お昼は田舎寿司

お昼ご飯は、韮生の里で購入してきたという田舎寿司をいただきました。滝をじーっくり見ながら地元の方が作ったご飯を食べる。なんとも贅沢ですね♪

はじまりは５人衆

その昔、地元の人だけが知る大荒の滝をより多くの人に見てもらいたいと願う方がいました。その思いを聞いた黒岩さんは仲間５人と共に何もなかった山に道をつけ、歩きやすく周辺の草木を刈り遊歩道などを地道にコツコツ開拓。２時間歩いた道はまさにその道だったのです。要所要所に見かける案内板もその５人衆が手作りしてくれたとのこと。ありがたさにジーンときます。

取り組みはやがて知事に認めてもらうほどに

さらに取り組みは広がり、道路を整備し滝近くまで車で行けるように駐車場やトイレを完備。滝の良さを聞きつけた多くの人が観光に訪れ、一時期は駐車場がどこも満杯に。また地元の方も、ただ来てもらうだけでなくお土産を持って帰ってもらいたいと、産直の店を設置（今は営業していません）。このお店は旧香北町での産直の店としては最初に始めたそうです。

今も続く５人衆の想い

当時の長年の取り組みを論文にまとめたものが評価されて高知県知事賞をいただき、その賞金で記念碑を立てたそう。第二駐車場に設置されています。記念碑は平成元年のものですが、今でも、活動は続き５人衆に代わってその息子さんたちが遊歩道のチェックやトイレの整備など、定期的に管理してくれています。まさに愛情がつまった滝ですね。

これからは紅葉が見もの！

大荒の滝の紅葉は鮮やかさでいうと、轟の滝の比じゃないとか！　でもその言葉も納得できます。道中、植生をなんとなく見て歩いていたら、視界に入る木がだいたい広葉樹。滝のところはモミジなど樹木がいっぱい。緑の青々とした様子が気持ちがよかったのですが、これから秋にかけての紅葉はかなり期待大！　御在所山だけで終わらせるのはもったいない！　紅葉の季節、ぜひ大荒の滝まで足を運んでみてはいかがでしょうか？

その目でみて欲しいので紅葉写真はあえて載せません（笑）　また、片道１時間も歩けない！という方もご安心ください。大荒の滝近くまで道路が整備されています。駐車場から降りて徒歩約６００mで滝を見ることもできますよ。紅葉はぜひ、現地へ足を運んでその目でごらんくださいませ（＾▽＾）ノ

大荒の滝

大荒の滝・御在所山のFacebookもありますよ♪

１１月５日（木）には御在所山の山頂にて山祇神社の秋祭りもあるそうです！