平成26年11月9日（日）、高知県香美市土佐山田町にある高知工科大学で、同大学卒業生の手作り結婚式が行われました。本結婚式は、高知県香美市の移住促進に取り組む新郎の近藤純次さんと、その妻 純加さんが、お世話になった人達に感謝の気持ちを伝えたい、そして自分達が住む高知県の魅力、香美市の魅力を伝えたいと考え、同市土佐山田町平山にある ほっと平山 の門田 隆稔さんに相談して実現した手作り結婚式でした。
ん？香美市で移住促進？近藤？
えっと、、はい、、すみません。今この記事を書いているワタクシの結婚式です（照照///）
（※お詫び：写真は全てゲストやスタッフの皆さんに撮っていただいたものを使わせてもらってます）
これまで参加した結婚式で一番良かった
式の前日、新郎の私は会場セッティングのため、机とイスを大移動させていました。新婦はやっとそろった引き出物セットを袋詰めしていました。リハーサルなし。ぶっつけ本番。天気は雨予報。予定変更は必須。そんな不安に包まれた前日でした。手作り結婚式とは、充実した設備がなければ、手取り足取り教えてくれるスタッフも居ないのです。それでもまあ「自分達が楽しもう」ということだけは決めていました。
そして結婚式当日。
「これまで参加した結婚式で一番良かった」
親族の一人が、そう言ってくれました。
「最高の結婚式やった めっちゃ楽しかった！」
友人達が口々にそう言っててくれました。
「キミ達らしいアットホームであったかい式やったで」
職場の人達や知人達からもそんな言葉をもらいました。
私たちは わからないことだらけでした。結婚式の常識と比較すると失礼な振る舞いも多々あったかと思います。それでも、みんながこんな風に祝福してくれたのです。これほど嬉しいことはないですよね。手作り結婚式、やってよかった本当に♪
高知県へのこだわり、香美市へのこだわり
今回の結婚式は、できるだけ香美市にこだわりたいというテーマのもと、門田さんと相談し、いろいろなご提案をいただきながら、次のような内容で実施しました。
場所
・高知工科大学（香美市）
新郎が同大学の卒業生であったこともあり快く貸していただくことができました。日本一美しい大学だと思っています。（※大学は結婚式場ではなくあくまで教育機関であるためルールを踏まえての開催でした）
結婚式の演奏
・高知工科大学吹奏楽部の皆さん（香美市）
雨天であったため、人目につかない2階から演奏してくれていました。動画を撮ってくれていた人がいたのでそのキャプチャを。彼らの演奏があったおかげで感動的な式になりました。事前にたくさん練習もしてくれており本当に感謝です。
披露宴の演出
・初めての共同作業「鰹のわら焼きタタキ」そして「タタキ入刀」（高知）
ケーキ入刀じゃなくて「タタキ入刀」にしませんか？と門田さんからご提案。これが大当たりの大盛り上がり。「高知の結婚式ではケーキ入刀ではなくカツオ入刀が当たり前」という噂がSNSで広まったとか広まってないとか。鰹は高知県民が自信を持ってオススメする高知市上町の池澤本店さんより。思い出に残るワンシーンを演出いただきありがとうございました！
・ＢＢＱ協会のシュラスコ実演（高知）
タタキ入刀に負けじと、迫力ある土佐赤牛のシュラスコ（串に刺した牛肉をそぎ分けてくれるやつ）を実演いただいたのが高知BBQ協会さん。いい写真が手元にないのが本当に残念（写真：高知BBQ協会さんのFacebookページより拝借）。みんな肉の迫力と旨さに感動していました。
・フルートとピアノのduo演奏（香美市）
以前いなかみライフでもご紹介した森林総合センター情報交流館の濱口施設長が、ピアニストの中村さんと共にお祝い演奏に来てくれました。美しい音色に新婦は感動の涙を浮かべていました。写真は以前の濱口さんインタビュー記事より。
【関連記事】
ネットで見つけた職場から真っ赤に染まる夕日が見えた
http://inakami.net/immigrant/hamaguchi-1064.html
・会場をドヨらせた驚きのアカペラ（香美市）
高知工科大学アカペラサークルKOCO’A（ココア）のチーム「GLORIA（グロリア）」の皆さんによるお祝いのアカペラ。失礼ながら「どうせ大学生のアカペラだろ？」という雰囲気が会場にありました。しかし彼らが歌い始めると会場が一変。どよめきが起こりました。プロ顔負け。うますぎる。美しい歌声を本当にありがとう。
・これぞ高知な よさこい演舞（高知）
高知と言えばよさこい祭り。新郎新婦ともによさこい大好き人間。そんな2人の想いから、門田さんが「ミタヤ塾」さんに声をかけてくれて、よさこい演舞が実現しました。特に県外から来てくれていたゲストが「本場のよさこいが見られた！」と大喜びでした。
披露宴の料理
・参加者大絶賛のケータリングと神池の田舎料理（高知・香美市）
手作り結婚式でも料理は絶対美味しいものにしたい！そんな要望を見事に応えてくださったのが、高知市でフードコーディネートやケータリングサービスを行うatelier Decembre さん と デザートのKiKIさん。香美市の食材（キセツノオヤサイ葉屋さんの野菜など）も取り入れてくださり、本当に大満足の内容でした。
ただ、新郎新婦はほとんど食えてない。こんな料理が並んでいたとは悔しいぞ！（笑） そして絶対に入れたかった、香美市物部町神池地区のおばちゃん達がつくってくれた田舎料理も、ゲストの皆を喜ばせてくれていました。
引き出物：土佐山田 香北 物部 のオリジナルセット
手作り結婚式をやろう！と決めて最初に着手したのが引き出物でした。香美市にこだわるなら、香美市の旧3町村から1つずつ入れたいねとの話になり、土佐山田町はアリサワ酒造さんのお酒（オリジナルラベル）香北町は何でも売ってるスーパーコンビニ、おかばやし の手作りクッキー（新郎新婦が飼っていた犬「田吾作」がクッキーに）物部は移住者でもある西熊さんの手作り石けん（新しく調合してくれた鹿石けん）＋ゆず茶、としました。ザ・自己満足の内容に、新郎新婦 大満足です（笑）
新郎新婦が驚いたサプライズ演出
披露宴が進んで行く中で、門田さんがコソコソとやってきて私にこう言いました。
「近藤さん、次に再入場するとき、別室からオバマかぶって出てきてください」
なんじゃそりゃ（笑）
話を聞くと新婦を驚かせるためのとこ。初耳だがそれはやるしかないぞ。
そして一度退席した祭、新婦の控え室から別室に移り、渡されたオバマをかぶり、コソコソ準備する私。
何も知らずに先に入場する新婦。
その後、こっそり「オバマ」な姿で登場する私。Yes We Can！
ん？なんか会場の様子が変だぞ。
なんかウケているようなウケていないような。というか妙にザワザワした感じ。
んっ？？ 何この空気感。
んんんんんっっ！？！？！？
おまえ、誰やねん（笑）
まったく訳のわからないまま新婦に近づき、司会者に促されたオバマを外す私。新婦は「やられた〜」の表情と共に「え〜？誰〜！？」の声。
そして判明したリューくんの正体は
まさかのこの人でした。
高知に移住したプロブロガー、イケダハヤトさんです。
以前夫婦でお話させていただいたこともあり、門田さんが声をかけてくれていました。そして「断ってくれていいですからね」と念を押したサプライズ提案を、快く引き受けてくださったそうです。大爆笑の楽しい演出、本当にありがとうございました。
後から聞いた話ですが、実はスタッフ台本は２種類あったようで、私が見せられていたのはダミーだったとのこと。くそ〜やられた〜〜。こんな本格的なサプライズを受けたのは生まれて初めてでした。ゲストだけでなく新郎新婦も笑いっぱなしの素晴らしい一日でした。
支えてくださった皆様へ
このように本結婚式は、私たちのワガママにつきあってくれた、ほっと平山の門田さんを中心に、香美市内外からたくさんの方々のお力を借りて実現しました。結婚式から披露宴まで、ハプニングをもろともせず完璧なフォローで私たちを導いてくれた司会の尾崎美樹さん。
会場装飾は香美市に店舗を構えるdoorさんの装飾小物を使って、Designer←infas.com10′さんが、装花はメグフローラルデザインさんが担当してくださり、大学の食堂を、結婚式場と変わらないくらい美しく演出してくださいました。花嫁の衣装やヘアメイクは美容室のBiBiさんが、式も披露宴もずっと付きっきりでサポートしてくださいました。
また、新郎が大学生時代にお世話になっていた 株式会社 あすらぼの岡さん が、案内状や席札など、要となる部分を担ってくださいました。ありがとうのクッキーは手作り工房さん。その他にも、写真撮影や映像撮影をはじめ、数多くの方にご協力いただきました。本当に感謝の言葉では表せないくらいのありがとうです。
そして頼りないフリをしながらも影で精一杯動いてくださっていたほっと平山の門田隆稔さん。
この場を借りて、ご協力いただいた全ての皆様に、改めて御礼申し上げます。
【外部リンク】
ほっと平山
http://www2.ocn.ne.jp/~hirayama/
いや〜、思い出すだけで涙がでてきそう。まだまだ書きたいことが沢山です。
でも以上、感謝と報告と香美市PR（笑）を兼ねた、最初で最後のノロケ記事でした（笑）
手作り結婚式、オススメですよ♪