いい気候になってきました。
「秋と言えば…」ランキングの上位5つは、スポーツ、食欲、読書、紅葉、芸術、だそうです。おいしいものいっぱいの秋は外し難いものがありますが、今回はスポーツ&紅葉の2つに注目してみたいと思います。
今、日本は登山ブームの真っただ中。
「山ガール」、「山ボーイ」なんて言葉、聞いたことあるでしょうか?世界的に見ても日本はレジャー登山の人口が群を抜いて多く、まさに「登山大国」。古くは縄文時代から日本にはレジャー登山があったようで、奈良時代には筑波山がデートスポットで、万葉集に登山を楽しむ人たちの様子が多数描かれているそうです。
『「常陸風土記」によれば関東諸国の男女は、春花の咲く頃、秋紅葉の節、相たずさえて登り、山上でご馳走を拡げ、歌をうたって舞い楽しみ、そこで夜を過ごす者もあった。
筑波山へ登ってその会合で男から結婚を申し込まれないような女は、一人前ではないと言われさえした。
わが国では宗教登山が最初のように言われるが、筑波山のような大衆の遊楽登山も早くから行われていたのである。』(深田久弥 日本百名山 朝日新聞社より)
明治以降、登山ブームは何回かあるのですが、近年ではアウトドア用品の会社がファッション性と機能性を兼ね備えたファッションアイテムを発売してから、一気に登山の客層が広がっています。
でも、山登りって、なんかしんどそう…
ってあなたに、ぴったりの山が香美市にあります。注目は奥物部エリア。
ここには三嶺をはじめ、登山におすすめの山が6つあり、今回は駐車場から1時間程度で山頂まで歩けて、山道もしっかりしている2つをご紹介。
まずは、白髪山(標高1769.7m)。
昔は山麓から4時間近くもかかるベテラン向の山だったのですが、林道西熊別府線の開通後はだれでも登れるハイキングの山となりました。眺望よく、真北に三嶺を仰ぎ、西は綱附森、南東は石立山、東は剣山を遠望、南は太平洋も遠望できます。
次に、矢筈山(標高1606.5m)。
ここは徳島県と高知県の境にある矢筈峠。眺望は素晴らしく東には綱附森、その向こうに白髪山、天狗塚から三嶺にかけての山並、その奥に剣山、次郎笈がそびえ、北東側には阿波矢筈山を中心とする祖谷山塊もご覧いただけます。
香美市が初心者でもわかりやすい地図を発行しています。 → 奥物部登山マップ
紅葉のシーズンは11月なのですが、この山頂付近は10月中旬から紅葉が始まります。
一足早い晩秋の風景を、のんびりハイキングで楽しんでみてはいかがでしょうか。