11月に開催した香美市移住体験ツアーに参加いただいた猪野さんの体験レポートをお届けいたします!今回は、香美市物部町をメインとしたツアーで、柚子収穫や加工、狩猟の解体所見学、ライダーズインでの宿泊などを体験する一泊二日の内容でした。
物部の柚子はすごかった!
朝9時、今回参加される皆さんと合流し、物部町に柚子狩り体験へ!2009年、高知県といえば浮かぶものランキング~で13位だった柚子。
https://ranking.goo.ne.jp/ranking/category/011/kochi_spot/p2/
ちょっと古い調査の微妙な順位はさておき、高知県内では馬路村、北川村、そして香美市物部町も柚子がとても盛んな地域です。そして柚子の実をそのまま出荷する「玉だし」は物部が日本一!
私は香美市出身ですが、そんなこと全く知らなかったのでとても驚きました。物部の柚子は、高級料亭やスーパーなどに出回る為、柚子の見ためがとても大切。採る時は一ミリも傷が付かないよう収穫していくそうです。今回は、みんなで2本の柚子の木を収穫させてもらいました。
物部の柚子は価値が高く、国内や世界中からもバイヤーなどが視察に訪れているそうです。最近ではモンゴルからも来ていたとのこと!すごいですね。
今後、海外輸出や、商品加工とまだまだ様々な可能生があるんだなと感じました。初期費用も少なく、効率よく作業できる柚子は農業を始めたい方にはおすすめだそうです!
収穫後、楽しみのお昼ご飯は竹弁当でした!このお弁当、すっごく美味しいんです。地元の季節感あるおかずに食べていて楽しめます。
お弁当と一緒に竹のコップとテーブル用のお花まで用意してくださっていました。素敵!
ドキドキの解体所と美味すぎるジビエ
柚子狩り体験の次は、物部出身のご夫婦がやっている狩猟解体所の見学へ。
興味はあっても、なかなか高いハードルを感じてしまう狩猟。今回は解体の見学はしませんでしたが、実際に使われている解体所を見学し、商売や生活として取り入れている方のお話を聞けてすごく興味深かったです。
猟犬の飼育や、狩猟免許の取得、かかる費用、利益になるかなど、狩猟というものを少し現実的に感じることができました。全国的に減らない農作物被害、ブームになってきているジビエ料理、今後様々な需要が高まりそうなので、注目しておきたいです。
見学後はアットホームな居酒屋さんへ移動し、夕食と地元の方との交流会。
沢山のジビエ料理、土佐の田舎料理を堪能!どれもとっても美味しい〜。幸せです!お酒も入り、皆さん本当に気さくな方ばかりで楽しい土佐のおきゃく(宴会)となりました。
ゆずの使い道は無限大
二日目は、昨日収穫したゆずを搾り、ゆの酢作り体験です。ゆず酢のことを「ゆの酢」といいますが、土佐の家庭料理にはかかせないもので、この時期は特に道の駅などでよく売られています。手搾りでも出来ますが、今回は本格的な絞り器を用意してくれていました。
綺麗な色ですよね!ゆずのいい香りが充満してきます。ゆの酢は日持ちの為に塩をいれたりもしますが、基本は柚子果汁オンリー!ハチミツを入れお湯割りで飲んだり、ソーダーで割ったり、お刺身、焼き魚にかけるなど、使い方は無限です。絞った後の皮は柚子料理に、種からは化粧水や柚子オイルの加工品なども作れます。
お昼ご飯は、皮を使ったおかずからデザートまで、柚子尽くしの料理を頂きました。様々な調理法で作られているので飽きることなくとっても美味しかったです。
変わった宿と香美市の住宅
今回の宿泊先は「ライダーズイン」というバイク乗り(ライダー)向けに作られた宿泊施設です。
物部のライダーズインにはベットはなく、寝袋で寝る宿泊所となっていました。移住ツアーでこの宿泊先を選ぶあたり、攻めたツアーだなぁとかなりツボでした(笑)
真冬は寒くて辛そうな造りですが、石油ファンヒーターを貸してもらえます。コンクリートのちょっとお洒落なコテージにも見えてきますね!!
また、ツアーの中では、香美市の市営住宅や空き屋物件なども見学しました。移動中、個人的に来ただけでは得られない地域の情報を教えて頂けるのが移住ツアーのいいところだなと感じました。
溢れる物部の可能性
今回の移住ツアーのテーマは柚子と狩猟の可能性。私は今回参加してみて、ツアーのテーマ通り「可能性」を感じまくりました。物部町は街からは離れており、過疎が深刻な地域ですが、だからこそ田舎の豊富な資源に新たな可能性がまだまだ眠っているんだなと肌で感じました。
NPO法人いなかみは、スタッフの皆さんも移住者です。そんな人達が主催する移住ツアーだからこそ、外からの目線や経験からの目線で企画され、大切な地元住民との交流も組み込まれています。
香美市の良いところも悪いところも、田舎移住のリアルを感じられる香美市の移住ツアー。これからも開催されると聞いていますので、香美市に移住を検討してる方にはもちろん、田舎に移住を考えてる皆さんに是非是非ご参加いただき、香美市を体感してもらいたいです!
この記事を書いた人
【プロフィール】猪野みどり 香美市で生まれ18歳まで暮らす。よさこい祭には高知を出るまで毎年参加。大阪の専門学校を卒業後、東京でヘアメイクとして活動。2016年夏、帰郷を決断。香美市にUターンし、高知の魅力、香美市の魅力を改めて感じつつ高知でなにをやるか模索中。好きなことは、よさこいと旅とカフェの時間。 |