田舎暮らしを希望する人の中には「農業がしたい!」という人、結構いらっしゃいます。実際、田舎の農業はかなりの後継者不足のため、こういった話は大歓迎です。でも、自分が食べるものを作る家庭菜園と、販売する農業には大きな違いが1つあるんです。それは「経営」です。

農業には経営が必要

農業は基本「個人事業主」

家庭菜園だと、自分の好きなものを作って収穫の喜びを感じ、ご近所さんにお裾分けして喜んでもらい、「野菜づくりって素晴らしい!」と大きな達成感を得られると思います。まさに私がそうでした。初めて収穫できた時の喜びといったらそりゃもう(^o^)

でもこれが農業になると、どうも話が違ってくるようなんです。企業体の一員として取り組む農業は別ですが、個人の農家さんは基本、個人事業主。つまり経営者になるんです。そして作った野菜はお客さんにお金を出して買ってもらわないといけないんです。

経営感覚が無いと農業は厳しい

農業は好きなものよりも安定して売れるものを作る必要があります。利益を得るためには量も増やさないといけないため、ある程度機械化も必要となります。そうなると初期投資がかかります。

そしてなにより、選ばれるためには味を追求する必要があります。害虫や病気にも最大限警戒が必要です。病気が発生したら下手すりゃ全滅もありえるからです。有機農業ならそのリスクは更に高まります。

農業には経営が必要2
私が家庭菜園で作ったにんじん。コレ200円で買わない?と言われたら…

これって企業経営と全く同じですよね。農業=農作業のイメージですが、農業の本質は「経営」なんですよ。

なので農業をしたいという方は、とりあえずやってみよう!で始めるよりも、研修機会を活用したり、農家さんに弟子入りしたりして、野菜の作り方と、その先にある販路や戦略まで学んでから始めることを強くお勧めします。

高知県には研修機会があります!

新規就農を目指す方に対して、高知県では農業担い手育成センター「窪川アグリ体験塾」という研修機会を用意しています。東京や大阪で受講できる講座もあるんですよ。

農業担い手育成センター「窪川アグリ体験塾」
http://www.nogyo.tosa.pref.kochi.lg.jp/?sid=2011

私たちの住む香美市には、高知県中央東農業振興センターがあります。ここでも農業経営や新規就農に関するアドバイスをもらうことができますね。

高知県中央東農業振興センター
http://www.pref.kochi.lg.jp/soshiki/160513/

 

香美市の移住相談窓口を担うNPO法人いなかみでは、農業に関心のある移住希望者に対して、香美市内の農家さんや農業振興センターの職員さんをご紹介したり、JAや地場産市、日曜市出店など、販売に繋がる可能性等をご紹介することができます。

農業が厳しいことはわかった。でもやってみたい!そんな方はぜひ一度、NPO法人いなかみまでお問い合わせください。

【お問い合わせフォーム】
http://inakami.net/contact

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