地元にある高知工科大学の学生達が、山間部の集落に入って活動しているという話を聞いたので、ちょっとお邪魔してきました。行き先は物部町神池。大学生との交流にも積極的に取り組んでいる集落です。大学生達は、地域活性化に取り組む「ココイコ!プロジェクト」のメンバー。これまで数回にわたって神池に入り、地域行事の手伝いや、農作物の収穫などに取り組んできており、今回はプロジェクトメンバーが参加する「龍河洞クリスマスキャンドルナイト」で展示するキャンドルを「神池の竹でつくりたい」と大学生から提案して行われたものでした。

ココイコ!プロジェクトメンバー
神池の竹を加工するココイコ!プロジェクトの皆さん

感性溢れる神池の人達

大学生と一緒に作業していた地域住民は、竹の切り方などの加工技術をアドバイスしながら、自分達の作品も仕上げていました。それがコチラ。これをおじいちゃん達がつくっているからまた凄い。

神池住民の作品
斬新なデザイン。見せ方を考えて作られた作品です。

実はこの神池の人達、香美市の一大イベントである「山田のかかしコンテスト」で優勝経験がある程の実力者。人口減少が進む集落ですが、地域のあちこちに、この「かかし」が設置されており「人口が増加している(笑)」と言われています。

歓迎を超えたおもてなし

そんな神池の人達は、大学生達を我が子のように迎え入れており、お昼には集落の女性陣が集まり、いなり寿司(この地域では「お揚げのお寿司」と呼ばれるそうです)や、ぐる煮(根菜類を中心とした土佐の郷土料理)を用意して、皆に振る舞ってくれました。神池に足を運んでくれるだけで嬉しい。そんな優しい気持ちに溢れた地域住民のおもてなしでした。

お揚げのお寿司
制作中。どさくさに紛れて私もお手伝いしました。

今回作ったキャンドルが展示される「龍河洞クリスマスキャンドルナイト」は12月23日(月)に龍河洞で開催されます。キャンドルが灯った神池+大学生の作品をぜひ見に行ってみてください。

神池地区

標高400メートル程の山間部にある集落で、民間信仰のいざなぎ流や、大蛇伝説、平­家の落人伝説などが残る神秘的な地域。人口減少が進む集落ではあるが、地域活性化の一環として「かかしづくり」に取り組んでおり、集落のあちこちで人間と見間違うようなかかしが設置され、一見すると人口が増えているように見える面白い地域。住民も温かい人が多く、外部の人も快く迎え入れてくれる。

 
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【リンク】

■龍河洞クリスマスキャンドルナイト
http://inakami.net/event/ryuugadochiris-1233.html

■第32回刃物まつり&山田のかかしコンテスト(香美市WEBサイト)
http://www.city.kami.kochi.jp/soshiki/26/hamono.html

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