それもダントツ、全国シェア51%。(2014年農水省統計、収穫量)2位以下は徳島・愛媛・大分・宮崎で、四国だけで全国の8割もあるんですね。
ユズは植えてから実をつけるのに大変長い時間がかかることで知られています。昔から「桃栗3年、柿8年、梅はスイスイ13年、梨はゆるゆる15年、柚(ユズ)の大バカ18年」と言われます。今は接木技術によって5年前後で収穫できるようになっていますが、それでも長い間世話をして、やっと収穫できるものなのです。
その中でも「玉ゆず」と呼ばれるものは、さらに手間がかかります。
多くのユズは果汁を絞ってジュースや酢で販売されますが、一部はそのままの姿で「玉ゆず」として出荷され、料亭などでその香りと色を楽しんでいただいています。
この「玉ゆず」の出荷量は香美市物部地区が県内でもダントツの1位。ということは、日本一、いや世界一 (^^)
物部は昼夜の寒暖差が大きくユズの栽培に適し、全国シェアの高い高知県の中でも最高の品質を誇っているため、物部の「玉ゆず」が市場価格を決めるとも言われています。
ユズの魅力は“香り”だけではありません。弾力ある血管を保ち美肌効果のあるβクリプトキサンチンのほか、皮の白い部分に含まれるフラボノイド系ポリフェノールのヘスペリジン、皮のオイルにはビタミンCや『アンチエイジングビタミン』と呼ばれるビタミンEも含まれていて、美容と健康にも効果ありと言われています。
高知の寿司に柚子酢(ゆのす)は欠かせません。
高知県人の美容と健康は、ユズのおかげかもしれませんね。