春に花が咲き、夏に果実の旬を迎える「桃」は、昔話の名作「桃太郎」もあって、日本人に馴染み深い果物の1つですね。

原産地は中国ですが、日本で食用果樹として本格的に栽培されるようになったのは明治以降、岡山・神奈川が発祥の地といわれています。
現在の全国収穫量は、山梨県、福島県、長野県、この上位3県で全国の約7割を占めています。

で、なぜ「桃」の話題かと申しますと、実は香美市香北町に個性あふれる桃が生産されているのです。

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その特徴は「かりかり」

白桃のブランド産地では新感覚の夏らしいテイストを求め、早生系の桃を早摘して独特の食感を味わう「かりかり」感の人気が最近高まっているそうなのですが、「かりかり桃子」の特徴である食感は、品種自体の食感が「かりかり」なんです。

木なりで熟成した「かりかり」感、一般の完熟桃と比較して非常に日持ちが良く、秀品なら糖度が11〜13度あります。

これだけ特徴的な桃なのでもっともっと宣伝したいところなのですが、収穫期は7月下旬頃の短期で出荷量が限られています。

実は、非常に個性の強い品種で、農家の方も相当な苦労をされているのです。

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「かりかり桃子」が作られ始めたのは、今から30年ぐらい前のこと。

珍しい品種なので「かりかり桃」と名前を付けようとしたら、すでに某大手企業が商標登録されていて「かりかり桃子」になったそうです。

農園の条件には問題が山積み。

生育上、肥大期という成長期を過ぎたらいくら栄養をあげても大きくなりません。
タイミングがとても難しい。

そして、農園は自然に囲まれ、多くの生き物が美味しい桃を狙ってます。
花が咲き終った頃、蛾やカメムシ君がやってきます。なので、虫がつきにくいように袋をかけます。果実にかけた袋は、出荷まで外しません。

彼らは上空から様子をうかがっていて、人間がいなくなると一直線に桃を食べに来ます。
味が良いから虫が来るわけだから、ある意味で名誉なこと…かもしれませんが…。

さらに、やっと収穫できる状態になった頃は、1時間も続けたら熱中症で倒れそうな猛暑の季節。

桃栗三年柿八年。収穫まで3年もかかるのに、園芸作物とは違って収穫は1年に1回の、ほんの一時期だけ。

試行錯誤する手法が取りにくい、難しい作物なのです。

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「かりかり桃子」の生産者さんは現在12名、近年の総収穫量は1.6〜3.7トンしかありません。

かりかり桃子は固い桃でリンゴのようにむいて召し上がっていただきますが、決して「リンゴのように固い」わけではありません。

量販店では殆ど見かけない産地でしか味わえない特別な桃。

一度お試しになってみてはいかがでしょうか。

 かりかり モモコちゃん_s

(問い合わせ先)

韮生の里 美良布直販店

℡:0887-59-3156

NPOいなかみ

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