「4月9日の夜に「火渡り」があるから見においで」

大学生の映像作成コンテストで訪れた神池地区(香美市物部町)の人達から、そんなお誘いを受けていた いなかみライフ。「火わたり?裸足で火の上を歩くってことよね?」それだけ聞けば、お笑い芸人のネタのようなイメージが頭をよぎりましたが、その日その時間に神池を訪れると、そんな気持ちは一瞬で吹き飛ぶ光景がありました。

とにかく見てほしいこの光景

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まずは火をともしてお祈りから
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儀式に入る修験者達

 

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火渡りのための火を準備

 

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用意されたドーム型の木に火をつける

 

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煙に包まれる境内

 

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神秘的な煙が空に立ちのぼる

 

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煙から火へ

 

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火渡りの最終準備へ

 

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準備完了

 

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かけ声と共に火渡り

 

残るべくして残ってきた文化

いかがだったでしょうか。写真だけでもその雰囲気は十分に感じていただけたと思います。本当に当たり前のようにお祈りをし、当たり前のように儀式を執り行い、当たり前のように火渡りする姿がそこにはありました。中には顔の目の前までカメラを近づけてフラッシュ撮影するギャラリーもいましたが、それでも顔色1つ変えず、儀式は淡々と続けられました。受け継がれる文化と廃れゆく文化の違いを見た気がします。

香美市物部町には「平家の落人伝説」や、陰陽師の要素を含む民間信仰「いざなぎ流」(※国の重要無形民俗文化財)などが残っており、この「火渡り」もそれに関係したお祭りだと聞きました。これを見たら、そのルーツや目的などをもっと知りたくなりますね。

実はギャラリーも歩いてよい

この「火渡り」、白装束の修験者しかできないものかと思いきや、実は誰でも参加OK。いなかみライフも知り合いのおっちゃんに呼ばれて、手招きされました。

でも、結局は歩かず終了。

え?このヘタレ? いやいやいや!決して怖かった訳じゃないですよ(;¬_¬;)

「四つ足の生き物(肉)を食べていたら歩いちゃいけない」 (※生理中の女性もNG)

と言われたからなんです。

普段なら「うるさい。はよやれw」とか言そうな おっちゃんですが、肉を食べていると知ると「それは仕方ない」と納得する火渡りの本気さ。物部町は人口減少に悩む山間地域ですが、たとえこの土地に人が居なくなったとしても、この文化は決して無くならないと確信した瞬間でした。

次の火渡りは10月9日

神池の「火渡り」は毎年2回「4月9日と10月9日」に開催されています。次は秋。10月9日。当日はベジタリアンとなって神池に集合しましょう。

 

香美市観光協会さんもブログにレポートをアップしていました。こちらもぜひご覧ください♪

【外部リンク】
香美市観光協会のスタッフブログ♪
http://monobegawa.blog48.fc2.com/blog-entry-715.html

【神池関連の記事はこちら】
神池映像作成コンテスト
http://inakami.net/tag/kamiikeeizou

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