今の時代、炭を見るのは炭火焼きの店に行ったときか、バーベキューぐらい、という方も多いのではないでしょうか。

往年の古き時代より高度成長期まで、木炭は家庭用燃料の代表として炊事や暖房用に広く消費されてきました。
さらに、戦後にはタクシーガス用木炭の需要増という時代もあり、この時の新聞には「総生産高は前年の3倍、値段も3倍以上、もうかる炭焼きさん」なんて文字が踊っています。

炭2

炭焼きのシーズンは木の成長が止まっている11月~3月頃が良いとされ、冬になると香美市でもあちこちの山から煙が上がっているのがよく見られましたが、高度経済成長期に使い勝手の良い電気、灯油、ガスなどの代替燃料に取って代わられ消費量が激減。

ところが、最近、飲食店の業務用燃料として見直されるとともに、土壌改良用、水環境や汚染土壌の浄化用、住宅の床下湿度調整用に使われるなど、燃料以外での用途が注目されています。その要因は炭のすごい効能にありました。

炭火焼き

木炭は「多孔質」という無数の微細な穴があります。このため表面積が大きく、黒炭で1g当たり200~300㎡(大体15〜17m四方ぐらいの面積)もあります。
ここに水分や物質が吸着するとともに、微細な穴は微生物の住み家となり土壌改良や耕地の連作障害を回復させるなど、農作物の生育を助ける働きもします。

また、炭には特有の輻射熱、遠赤外線、近赤外線もあります。これによって、魚がおいしく焼けたり、ごはんふっくら、水はきれいなミネラル水に、といいことずくめ。

なので、最近は、石鹸、洗顔、消臭剤、浄水機のろ過材、暖房器具、マイナスイオン発生材料、農業、畜産、さらには治療にまで使用されており、その活用法はまだまだ広がりを見せています。

炭窯3

いかがでしょう。みなさんも炭の世界、ちょっと興味がわきませんか?

土佐山田町にある高知県立森林研修センター情報交流館で、いい企画があります。
ぜひ、ここで“炭”にじっくり触れ合ってみてください。

森林ボランティアリーダーオープン講座 炭焼き体験

里山の利用の仕方から炭ができるまでの過程を体験できます。

開講日:1/19・2/9(雨天予備日:3/10)
参加費:無料

詳しくは専用チラシをご覧ください。

P.S.
最近、土佐山田町にあるバリュー各店と香北町の韮生の里に、香美市の里山から伐りだした樫を丹精こめて炭にした「土佐の樫黒炭」が販売されています。

作った人は「炭屋パスカル」さん。炭の性能や美しい切り口もさることながら、この名前も気になるところ。
ぜひ、手にとってご覧ください。

炭屋パスカル

参考出展:林野庁 木炭のはなし

NPOいなかみ

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