以前、香美市香北町白川上の農場主である 五百蔵 邦秀 さんのお誘いで訪問した田畑。当時は、耕作したい人を募集する記事を書きました。
「耕作者を募集中!(香北町白川上)」
http://inakami.net/life/bosyu-23504.html
あれから約2年、「あの畑で、人が集まって耕作することになったよ!とうもろこしの種まきパーティーをするから来てみぃや〜」とお誘いを受け、行って来ました。訪ねた時間は、ちょうど話し合いをされていました。
『明るい農村』の試み
五百蔵さんは、白川上集落にある農場を『明るい農村』と名付けられました。春から年末頃まで、いろんな立場の人が集まって、田畑を耕作していくことを想定されています。
活動の目的は…
「 白川村を元気に、
山間部が明るくなるように興す
食べるものを見直す。
自給自足への挑戦。
旬を感じる感性を養う。」
農園のすすめ方として、2つのタイプを準備。” 共同取組み ” として、とうもろこしや稲作、さつまいも、生姜など、一気に収穫期を迎える作物を栽培。もう一方、 ” 個別取り組み ” として、個人もしくはグループが作付管理を行う区画も設けるという方法です。
白川の畑を楽しみながら、地域を盛り上げていこう、つながりを作っていこうと考えられています。
『明るい農村』のメンバー
メンバーの中心は、五百蔵さんの長年の友人で集まったチーム「セブンティー」。
取材当日は、「セブンティー」から4名の方が参加されていました。香美市在住の方が3名。もうお一人の方は、地元の白川上出身で現在は高知市にお住まい。ご兄弟それぞれ別の場所で生活しているけれど、通いでご実家の田畑を守っていらっしゃるとのことでした。
他にも、南国市在住の方や香北町へ移住希望のご家族、田畑をやってみたかったという香南市在住の親子さんもいらっしゃいました。お子さんといっても、高校一年生。彼女は、初めての農作業体験を楽しみにすると同時に、「いずれ友達も連れて来たい」とお話ししてくれました。
移住希望のご家族は、「邦秀さんには家を建てる土地探しの過程で知り合い、お世話になっています。まだ、移住先は決まっていないのですが。ふたりの子どもたちにも食べものができる過程を体験させたかったので、誘っていただけてありがたい。」とおっしゃっていました。
五百蔵さんの「地元の過疎化を食い止めたい、地域が持つ豊かな自然や資源を生かして、香北町の暮らしを守っていきたい。そのためには、何より楽しむことが大事」という熱い想いに、人が集い、新しい形で農園が始まります。
(記事作成:NPO法人いなかみ)