移住者にも人気の雑誌「田舎暮らしの本」の2015年2月号に、第3回日本「住みたい田舎」ベストランキングの発表があり、島根県太田市が総合ランキング1位を獲得していました。ランキング1位の島根県太田市と、私たちが住む高知県香美市には、いったいどんな違いがあるんだろう?ランキング1位の理由を確認しながら、香美市の現状と比較してみました。

田舎暮らしの本2月号
※宝島社WEBサイトのキャプチャ画像

定住促進が最重要課題の太田市

太田市は市の最重要課題として、平成18年度とかなり早い段階から定住促進に力を入れており、次の4つの定住支援策を中心に取り組みをすすめているとのことでした。

【太田市】
(1)住まいのお世話として、空き家バンクの開設や改修補助など
(2)子育て世代の応援として、中学生以下の医療費無料や、不妊治療の助成など
(3)若い世代の応援として、家賃補助や移住窓口での仕事紹介など
(4)お試し居住として、田舎ツーリズムを推進

こうして項目だけを見ると、香美市の取り組みもほとんど同じ方向を向いていることがわかります。

【香美市】
(1)住まい:空き家バンクの開設、空き家改修補助金の設置
(2)子育て応援:一時保育などもできる子育て支援センターの設置
(3)若い世代:香美市青年就農給付金、商工会空き店舗等利活用助成金など
(4)お試し:お試し移住体験住宅の設置

ただ現実として、太田市は独自の補助制度や、子どもの医療費無料など、ターゲット移住者をイメージした具体的な施策が行われており、その結果、7年で122世帯308人に空き家を提供するといった大きな成果も出ています。そして何より、そうした背景から地域住民が移住者を歓迎する空気感が生まれていることが大きいようです。ランキングに用いられたアンケート結果でも「移住者歓迎度の項目が8点(満点)」となっていました。

高めたい移住者を歓迎する空気

この太田市に対して、香美市はまだ移住・定住促進に取り組みはじめたばかりの地域です。ただ、太田市ほどの充実した制度ではなくとも、先に述べた通り、同様の取り組みは既に始まっています。太田市との一番の違いは、移住者歓迎度の部分だと言えるかもしれません。

香美市がはじめた取り組みを市役所から地域住民へ広げていき、地域の協力者を増やし、地域全体で移住者を歓迎する空気を作っていく。この部分は、私たちNPOの得意分野でもありますので、香美市と連携しながら移住歓迎度、高めて行かなきゃですね。

もちろん、神池地区や猪野々地区、佐岡地区など、既に歓迎度の高い地域もありますので、まずはそうした地域を見ていただければ嬉しいです。

【関連リンク】
神池地区に関する記事
http://inakami.net/tag/kamiike

猪野々地区に関する記事
http://inakami.net/tag/inono

佐岡地区に関する記事
http://inakami.net/tag/saoka

【外部リンク】
田舎暮らしの本(宝島社)
http://tkj.jp/inaka/

2件のコメントがあります。
記事タイトル「住みたい田舎ランキング1位の太田市と香美市を比較してみた

    • コメントありがとうございます。群馬県にも太田市があるんですね。
      こちらの記事は島根県大田市の内容となっていました。
      (参考)http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000124.000005069.html

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