11月23日(土)、県外の移住希望者を対象とした「高知暮らし体感ツアー」(主催:高知県)が香美市で開催されるとあって、これは参加させてもらわねば!と一緒のバスに乗り込み同行させてもらいました。今回のツアー参加で感じたことは、地域の自然が人を惹きつけ、地域に住む人の魅力が、次の人を惹きつけて移住に繋がっていく、という点でした。

香美市移住体験ツアー1

個人旅行では体験できない移住者の生の姿

このツアーの魅力は、移住希望者が対象というだけあって、個人ではまず体験できないプログラムが設定されていることでした。高知県と香美市のメンバーが相談し「ここを見てもらいたいよね」という場所・人をピックアップして、それを巡ると言う内容です。

(ツアースケジュール)
1.ツアー参加者の所有物件訪問
2.移住者が経営する人気古民家カフェ「ocho8」にて食事と交流
3.移住者の自宅を訪問して、古民家改装の様子を見学
4.改装が完了して大変貌を遂げた移住者宅を見学
5.香美市空き家バンクに登録されている物件見学
6.香美市お試し移住体験住宅の見学
7.美良布の直販市でお買い物
8.学校を改装した宿泊施設「ほっと平山」で宴会

古民家カフェや空き家見学も素敵ですが、やはりなにより移住者のお宅を見せてもらえるというのが最大の魅力です♪

神奈川や兵庫など、各地から10名が参加。

今回のツアーは定員10名の満員御礼で、遠くは関東から、近くはお隣の愛媛県からの参加で、年齢層もご年配の方から子供ちゃんまで、実に幅広くご参加いただいていました。そして何より嬉しかったのは、移住に関心のある人達が集まっているだけあって、皆さん積極的にコミュニケーションをとっていたこと。おかげでツアーが終わる頃には誰と話しても楽しい雰囲気になっていました。

ツアー参加者の夢の館

参加者の家

最初に訪問したのは、東京在住のツアー参加者が所有しているという土佐山田のお宅。春からここで農業法人を立ち上げることになっており、仲間を募っているという頼もしいお話を聞かせていただきました。

古民家カフェ「ocho8」

ocho8

築100年以上の古民家を改装したカフェ。オーナー夫婦はメキシコに住んでいたこともありスペイン語の8(ocho)にご縁を感じてお店の名前をつけたとのこと。自家製卵のオムライスと新鮮野菜サラダのランチを実食♪この店を始めた経緯、移住の経緯など、オーナーの話にも興味津々の参加者でした。ocho8さんのお話、改めてじっくり聞かせてもらいたいですね。

古いけど新しい!改装中の古民家

古民家改装中

続いては改装中の古民家を訪問。借家に住みながら、購入した古民家を数年かけて改装しているとのこと。外見はペンションのような雰囲気ですが、中を覗けば古民家の良さも残されており、古さと新しさが融合した完成がとても楽しみなお家です。基礎の部分だけ大工さんに頼み、あとは自分達で改装しているそうです。お金をかければ早くやれるけど、ゆっくり時間をかけて、自分達でやることを楽しむのもまた、田舎暮らしのポイントと言えそうです。

土壁の中
改装中なのでこんな姿も。土壁の中はこんなになっている。

ザ・リノベーションハウス

次のお宅へ移動する際、既にその家を見たことのあるスタッフさんが「あそこは絶対感動するよ!」と言われながら向かったのがこちらのお宅。

古い家

って、、これは違います!これは同じ敷地内にある別の家。ただ、イメージとして、こんな感じのボロボロだった家を改装してこうなったとのこと。

リノベーションハウス

写真が微妙でスミマセンorz ビックリしすぎて、外からガラス越しにとった写真しか残っていませんでした(苦笑)でも本当に、山の中にこんな空間があるんです。みんな口をそろえて「雑誌の中に入り込んだみたい」とつぶやいてました。これは憧れます。

先述したとおり、こんな美しいリノベーションハウスも、最初はお化け屋敷のようだったとおっしゃっており、それを大工さん+ご夫婦で改装したと話してくれました。古民家は手間暇かけて生まれ変わる。だからこんなにも美しく、人を惹きつける存在になるのかもしれませんね。

ネコ

ここの空気と水の良さは何ものにも代えられない

とはいうものの、なんでこんな山の中に?という疑問は当然浮かびます。その答えが上記のコメント。水は料理に使ってもお風呂に入れても、何をやっても本当に気持ちがいいそうです。写真のネコも、この水のおかげなのか東京に住んでいた頃より元気になったとのこと。この毛艶でまさかの18歳(人間でいうと80歳以上らしい)。自然の力恐るべしです。

このお家の移住者は、2回の訪問でここに決めたという即決ぶりでしたが、お話を聞いていると、以前から何年もかけていろいろな場所を訪問して、こういう暮らしを模索していたそうです。移住する際は積み重ねてじっくりと、が基本なんですね。

山道
道中はこんな道も。本当に山の中です。

すぐに住める空き家もチェック

続いては香美市空き家バンクに登録されている優良物件へご案内。古民家ではないですが、この内容でこの価格は本当に安いです。詳細は空き家バンク(No1)をご確認ください。

香北町白石の空き家

香美市空き家バンク 空き家情報 (No1の物件です)
http://www.city.kami.kochi.jp/site/akiya/akiyajouhou.html

最後の訪問は「お試し住宅」

ツアー最後の見学先は、いなかみライフの中の人が運営・管理しているお試し住宅です。これまで見てきた家と比べると、正直狭くて見劣りしますが、それでも15,210円/月という価格で香美市の暮らしがお試しできるなら魅力的ではなかろうか!とアピールしておきました♪

otamesi1

参加者から「ここでちょっとした畑ができたらいいね」との声もありました。それは本気でアリですね。短期の人は収穫まで行けないかもしれませんが、みんながその畑を受け継いで育てていくっていうのも面白い。夢と繋がりが膨らむ企画です。

お試し住宅の詳細は下記の記事をご覧ください。

「1ヶ月15,210円」香美市お試し移住体験住宅のご案内
http://inakami.net/place/housing-234.html

アンパンマンミュージアム前にある市民が集う直販所

帰り道、香美市が誇るやなせたかし先生のアンパンマンミュージアム…の前にある、韮生の里美良布直販所(道の駅美良布)にも立ち寄りました。ここには地元生産者の野菜や手作りの加工品などが集まっています。今回は夕方であったため品数は少なかったですが、午前中はたくさんの新鮮野菜が並び、市民が集まってくる場所なのです。

アンパンマンミュージアム
こちらがアンパンマンミュージアム。直販所の写真、、撮ってなかったなぁ(¬_¬;

夜はみんなでおきゃく!@ほっと平山

ツアーを終えて、本日のおきゃく(宴会)会場となる「ほっと平山」へ。ここは元小学校で、市の指定管理を受けて宿泊体験施設として運営されています。

 「ほっと平山」 http://www2.ocn.ne.jp/~hirayama/

みんなで乾杯し、土佐の皿鉢料理や田舎料理を堪能しつつ、参加者の皆さんに本日の感想を聞かせてもらいました。

感想発表

「とにかく女性が元気だ」という感想が圧倒的に多かったです。そんな女性の元気さが伝わったこともあってか人の温かさが感じられて、高知の印象、香美市の印象はとても良いという嬉しい話が聞けました。

まとめ 「自然の恵みと人の魅力」があるところは移住者も多い

ツアー参加者の話を聞き、既に移住している人達の話を聞いて、移住のポイントとして強く再認識したのが「自然の恵みと人の魅力」という2点でした。美味しい空気や美味しい水があること。それは当たり前のようだけど、実はそういう場所は少ないんだという現実。そしてそんな自然の中で暮らすからこそ溢れてくるであろう、優しく温もりのある人達の存在。そんな人が自然の恵みを語ってくれるから、田舎暮らしがより魅力的なものに感じるのだと思います。

自然の恵みが人を惹きつけ、住む人の魅力が次の人を惹きつける。
自然と人の魅力の連鎖が既にあったんだ香美市。

今回のようなツアーを通して香美市の魅力に触れていただき、いつの日か香美市に移り住んでいただければ、大変うれしゅうございます。

参加者の皆さま、関係者の皆さま、そして本記事を読んでくれた皆さま。本当にありがとうございました!

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