移住者にとって移住先での仕事は重要なことの一つだと思います。それは、自営業の方でも会社勤めの方にとっても、です。田舎で暮らしていくにあたって、自分で何か仕事を始めるというのは、大きなアドバンテージであると感じます。私はその才能がないので、勤めに出るという選択になりましたが、今働いている世界が私の望むものだったというのもあります。
田舎での仕事探しは大変!
仕事の探し方ですが、実際自分が経験したことをお伝えしたいと思います。平成27年5月の終わりに、高知市にある「かつおゲストハウス」の住み込みアシスタントをやりながら、仕事と住まいを探すということで高知にやって来ました。その時は、未だ高知県のどこに住むかも朧気で、けれども、仕事の数が多いということで、当初は高知市に住むことを前提に動いておりました。
ただ、高知県全体で考えたときにどんなソースから仕事を探すのが最善なのかというのがよくわかっていなかったので、先ずはハローワークへ行ってみました。一件ほど高知県の食材を使って、高知県を興していくような食品開発の仕事に応募しましたが、面接を受けたものの不採用。その後、どうしようかと考えあぐねておりました。
使い古されたキーワードではありますが…
そんな時にかつおの女将である真希さんから彼女のお友達で“NPO法人いなかみ”の廣澤靖子さんをご紹介頂きました。とある日に、廣澤さんにまず香美市がどんなところか、色々と案内していただくところからスタートしました。
そして、私が日本酒好きで、香美市土佐山田町にあるアリサワ酒造の「文佳人」ファンだということから、廣澤さんがアリサワさんに仕事があるかどうか聞いてくださり、一度会いに来てくださいとの返事を頂きました。
実際に話を聞きにアリサワさんに赴き、一番必要としているポジションというのが、私が今まで経験してきた事務の仕事ということが分かりました。それからトントン拍子に仕事が決まり、私は、アリサワさんと香美市とに縁が結ばれたのです。
人との出会いから仕事が見つかるという話は、よく聞き、言われていることだと思います。自分が経験するまでは半信半疑ではありましたが、特に田舎で仕事を探す場合(きっと家探しにおいても)は、人との繋がりが大切だということを身を持って感じた次第です。
縁というとタイミングや運とも関係してくるのでしょうが、自分が進みたい方向に動いていけば、自からすべてが開けていくのでは、と思います。
この記事を書いた人
【プロフィール】中村真理 埼玉県川越市出身。高岡郡日高村出身の祖父母がいたので、幼少の頃から高知には何度か訪れていた。幼稚園児の時に日高村(園児だったので場所が怪しい)で観た満天の星に驚いた記憶あり!人でも物でも場所でも縁結びや橋渡しみたいな役をやっていきたい。また、『おきゃく処~麻織~Maori』を開くことが夢でもあります。趣味(ライフワーク)は、アシュタンガ・ヨガ。シルシアサナはできないけれど10年選手です。 |