以前物部町にある、クツ作り教室base works(ベースワークス)さんの記事を掲載させていただきましたが、里帰りの折に、今度は東京は代々木上原の新しい教室(東京の教室は今年1月に現在の場所に移転)を覗かせていただきました。

 

base worksさん(以下敬称略)は元々は東京にあり、今もたくさんの生徒さんが通ってきています。

3年前、代表の勝見友彦さんが高知に拠点を移し、物部町でも工房をオープンしました。

現在勝見さんは日曜の午後から木曜日までを高知県香美市物部町で教室をしながら過ごし、金曜と土曜は毎週東京に通い、東京の教室でクツ作りを教えています。

 

梅雨の小雨がパラつくなか、代々木上原の駅に降り立ちました。

代々木上原は渋谷や新宿に近く便利ですが、しずかな住宅街です。

駅から3分ほど歩いた閑静な住宅街にbase worksの東京工房はありました。

 

今回は、靴作りの第1歩!シンプルなサンダル作りを体験しながら、勝見さんに「移住」についても質問してみました。

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シンプル・・とはいえしっかりした作りにはbase worksならではの工程や工夫がたくさん!

 

事前に今回何を作るか、ということで勝見さんに相談したところ、

「このサンダルがいいんじゃない??すぐ作れるし、はき心地抜群だよ。走れるサンダル!」

と、見本のサンダルを見せてくれました。

デザインも可愛くすぐに気に入りました^^

でも、本当にこんなの作れるのかな??不器用ですけど。。??

「大丈夫!」

の一言で決まりました。

 

一番最初はボール紙に足を置き足型を取ります。

今まで何千人という足型をとってきたという勝見さん。

ササッと足型ができました。

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この日はwork upと呼ばれる研究員の方たち(クツ作り教室で独立を目指している方々。base worksで講師をしている人も)に囲まれながらの作業で、少し緊張しましたが、すぐに楽しくなり集中♪

 

シンプルな作りのようですが、大きな機械を使って削ったり、初めて見るような道具で穴を開けたり。

鼻緒の革や糸はカラフルなたくさんの種類から選べます。

勝見さんが要所要所でお手本を見せてくれるので、安心して自分のペースで作っていきます。

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初めてのことばかりでなかなか手が早く進みませんが、なんとか約4時間で作り上げました!

 

「かわいい!!走れる!」そして、「自分で作った、自分のクツ!」

感動ひとしおです。

 

自分のクツを自分で作るということで、細かな部分が調節でき、より快適なサンダルになりました。

これから来る夏にもぴったり♪

 

実は、前々日に東京の街を歩き回ったため靴づれになり、靴が自分の足にあっているかが、いかに自由度に影響するかを実感していたところでした。

手や体の形がそれぞれ違うように、足の形だって23.5cmなんていう長さだけではなく3Dでみんな形が違うのですから。。

見た目だけでない、自分の足の形にあった歩きやすいクツを「作れる」と体験したことで何かが変わった気がしました・・(おおげさ??)

 

今度は高知の教室で、本格的なクツを作ってみたいです!

 

このサンダルは1dayワークショップで作ることができます。

みなさんもbase worksで自分のクツをつくってみてはいかがでしょうか?

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後半は移住についての質問を勝見さんにしてみました!

 

Q.まずはざっくり、「移住」についてどう思いますか?

 

A.「移住」というと堅苦しくなるけど、自分は「引っ越し」と考えています。

東京から高知に「引っ越し」ただけ。シンプルに考えています。

 

 

Q.では「引っ越し」のきっかけは?

 

A.サラリーマンを辞めた時(当時36歳)すでに思いはありました。本をめくりながら「自給自足の暮らし」ということも考えてみました。ただ、もう少し人と人が繋がり社会とも繋がるような道が自分には持続性があるようにも思いました。そこからクツの勉強を始めました。明確な何かがあったわけじゃないんです。感覚で行動した時に何かがあるんじゃないかと。

 

 

Q.「高知+東京」というスタイルを選んだのは?

 

A.ずっと東京で育ち、社会に揉まれているうちに都市にすべてが集中することの危うさを感じていました。一昔前は「田舎暮らし」というとスタンダードは退職後の・・という感じでしたが、今は若くて体力がある人が地方へ行き、分散すべきでは?と思いました。自分は今まで東京という街に支えられてきました。今でもそうです。それが、若い人がもっと地方に行くことで地方と都市がお互いを支えあえると感じています。地方と都市が分断するのではなく、繋げていきたいと思ったからです。

 

 

Q.教室をやる上で大事にしていることは?

 

A.生徒さんにはそれぞれが自分で考えてほしいと思っています。手を使ってものをつくることで考えるきっかけにしてくれたら、と思います。そのためには自分はなるべくニュートラルでいることを心がけています。

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Q.香美市の魅力は?

 

A.こんな言い方をすると怒られちゃうかもしれませんが、何もないところ、余計なものがないところ。観光地と住みたい場所って違うと思うんです。最近は観光そのものの目的も変わってきているようにも思います。ランドマークを見たいと思っているのは今は海外の観光客だけで、実際は暮らしが感じられる観光が注目されてきています。この地域独特の文化や暮らしが残っていることが香美市の魅力だと思います。

 

 

Q.こちらに住むことに不安はありませんでしたか?

 

A.特になかったです。よく東京では移住に対して心配している人の話を聞きますが、それは「失敗したくない」という気持ちの表れだと思うのですが、どうしようと思っている時は何もできないと思うんです。実際やってみたらどんなことでも、どんなに準備をしても、失敗するし、怒られる。「こうじゃなきゃいけない」という気持ちを一度壊し、まずは行動してみることだと思っています。

 

 

Q.老後の不安はありませんか?

 

A.老後と言われる年齢まで生きているでしょうか(笑)未来は今の延長でしかないと思っています。いくらお金を貯めてもお金という物自体は食べることはできません。僕は田舎に移住する人には家庭菜園をお勧めします。生きるって何?って考えたとき、仕事をしながらでも食料を作れる環境って強いと思います。社会保障を自分で作るイメージです。

 

 

Q.香美市にくるのにむいていると思うのはどんな人だと思いますか?

 

A.地に足つけていく一次産業者、何かを作る人、ものづくりする人、これからする人。ただそれだけでなく、近い将来、光回線が行き届いたらという条件で、今の日本で自由に動ける人。ノマド的な人。クリエイターとかアーティスト、表現者など発信力がある人たち。クリエイター集団がスタッフの家族ごと会社丸ごと来たりしたら、面白いのではないかと思います。家族ものびのび暮らせるし、香美市の人口も増え、平均年齢も、ぐっと下がります。自然の中にアイデアは溢れているのでいい作品もできるのではないかと。

 

 

Q.最後に香美市の地元の人に望むことは?

 

A.う~ん。基本的に高知の人たちは人を育てる土壌があると思ってます。間違ったことしたら直接ちゃんと叱られますし。それから、この前も近所のあばあちゃんと話していたら、テレビで無農薬の農法を勉強してる、って言うんです。そのあと野菜をくれようとして「あんたたち若い人のやり方とは違うから、口に合わんかもしれないけど・・。」と笑いながらくれました。理解しようとしてくれているんだな、ありがたいなと感じました。だから、そのままで!!新しい風が吹くことに違和感はあると思いますが、これからもよろしくお願いします!

 

 

 

 

 

たくさんの質問に丁寧に答えてくれました。

勝見さん、ありがとうございました!

 

base works 高知

高知県香美市物部町大西82番地

0887-58-3566(ベースワークス 勝見)

 

base works 東京

東京都渋谷区西原3丁目19-1-B

03-3460-1125(ベースワークス 勝見)

 

http://baseworks.org

baseworks.monobe@gmail.com

 

 

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