2024/8/24に香美市オンラインツアー「繋がるほどおもしろい!高知で暮らす人と繋がってみるツアー」開催しました。

定員15名に対して、14名19名の申込がありました。ありがとうございました。

配送の不手際、URLの受け取りができていない等、参加者の方にはご迷惑をおかけしました。

記事掲載が遅くなりましたが、ツアーの内容をお伝えできればと思います。

 

 ツアーについて

今回のツアーのターゲットは20代から40代の若者世帯、

キーワードは繋がりです。

見知らぬ地へ行って不安なことは、地域の人と仲間になれるか。

人との繋がりは、移住のきっかけの一つとなる重要なキーワードだと思います。私自身が香美市に戻るきっかけになったのも繋がりです。

つながりをキーワードにする以上、参加者の方ともつながりたい。そんな思いで、

オンラインツアーのいいところでありデメリットでもある、参加の気楽さ、主催者側の一方通行になりがちという特性に負けじと今回は参加者参加型というのが目標でした。

あらかじめまるばつカードを配布して適宜、参加者に顔出しをお願いしたり、座談会の際には一緒に香美市の野草茶を飲んでもらったり試みました。

 

ツアーの内容

・香美市立図書館(かみーる)紹介

・土佐山田町周辺情報(香美市中心部の生活情報)

・香北町周辺情報(韮生の里紹介)

・古民家での農的暮らし紹介

・先輩移住者座談会

・道中はいなかみの取り組みや、先輩移住者情報について

当ブログでは香美市の暮らし古民家での農的暮らし座談会について取り上げたいと思います。

機材編はこちら↓
http://inakami.net/event/reonline-tour2024-31645.html

 

香美市の暮らし紹介

まず、香美市の暮らしを伝えたいということで、香美市の図書館かみーるの紹介を、図書館スタッフにお願いし、案内してもらいました。10分という駆け足の紹介で、魅力を伝えきれなかったですが、きれいで素敵な施設である雰囲気は伝わったでしょうか。

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図書館から香北町メインエリアの美良布までは、車で20分ほどかかるので、買い物情報として地域のスーパーや鮮魚店の紹介をしました。また、香美市へ移住し起業された方の紹介をしました。
うおすけ刺身
香美市は海に面していませんが、土佐山田町にはいなかみスタッフおすすめの魚屋さんがあります。鮮度抜群のシマアジ等お刺身がお手頃価格で買えます。

美良布では、アンパンマンミュージアムを横目に、地域の産直野菜やお弁当が並ぶ韮生の里の紹介を行いました。野菜やお弁当がたくさん並んでおり、賑わっている様子をお伝えできたかと思います。
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写真のようなかわいいポップが各商品にあり、初めてみる食材でも調理法や特徴が書かれてたりするので、買いたくなります。

 

古民家での農的暮らし紹介

次に築100年を超える古民家をDIYなどでリノベーションされた、高村さん宅を訪問させていただきました。

足踏み脱穀機や、唐箕を代表とする昔ながらの機械を利用した暮らし。それらは一台あれば、どの作物にも対応できる汎用性の高さがメリットであると伺いました。育てる作物ごとに機械を揃えていたら、予算的にも管理的にも大変です。
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また、単管パイプで作られた仮設の古屋が玉ねぎの干す場所になっていたり、薪置きになっていたり、それも汎用性の高さが伺えます。単管古屋は移動可能なとこもいい点ですね。
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ピザ釜や、薪ストーブも見学させていただきました。
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手作りのピザ釜です。2、3日で完成しちゃうそうです。もともとパンを焼くために作ったそうなので屋根が高いです。
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木のある暮らし、素敵ですよね。普段から薪で火を沸かしていると、有事の時にも活躍します。
古民家は理にかなった設計になっているそうで、エアコン使うのも10日くらい、今年は暑かったので20日だったそうです。
冬の朝は外がマイナスになることもよくありますが、部屋の中では15度くらいで薪ストーブを炊くと快適だそうです。

最後に保存食について伺いました。

保存食は、冷蔵庫などない時代に1年ないし数ヶ月食材を持たせるための先人からの知恵です。

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左からたけのこの水煮、金柑ジャム、シソの実、醤油もろみだそうです。

1年半前のたけのこだそうですけど、色が変わっていません。シソの実、あまり聞き慣れませんが某メーカーのお茶漬けに入ってるやつです。
もろみを味見させていただきましたが、醤油に大豆が入っている感じ。感想として、口に入れた時はthe醤油でしたが、後から奥深さが伝わってきました。美味しいです。もちろん全部手作り。市販のものとは違います。後ほど、座談会のテーマにも入ってきますが、自分で作ったものってなぜ美味しいのか。手間補正がかかったとしても手作りの方が、美味しい不思議です。

 

座談会

座談会では、香美市の教育に惹かれ福井県から移住された西澤さんも混ざって3人で行いました。

西澤さんご夫婦は教育を重要視されており海外移住も検討していた中、娘さんの小学校進学のタイミングがちょうどコロナ禍に。
当時、公立で全国唯一のバカロレア教育を導入始めた大宮小学校。ニュースで知り、娘さんの小学校進学のタイミングで高知に来ることにしたそうです。

【香美市の暮らし】

まず、教育きっかけで来られた西澤さんに対し、香美市の暮らしはどうか聞いてみました。
→不便は感じることがなく、いい点の方が多いそうです。
「遊べるありのままの豊かな自然であふれていて、目にする景色がどこも気持ちいい。」そうです。

香美市に来てからは車で30分で動物園行けたり、車があれば空港までのアクセスも良いので、東京、大阪、名古屋といった大都市へ行きやすいです。
普段の買い物においても、高知市内まで1時間以内で行ける点も香美市の魅力ですね。

【お子さんの反応】

→友達はすぐにできて、学校に行くのも楽しみだそうで、毎日楽しんでいるそうです。遊び場としても日ノ御子河川公園という川がすごいきれいな場所まで5分でいけたり、自然に囲まれた生活ができるそうです。もし他の県にあったら人気スポットになってるような最高の場所ですが、人もほどほどで思う存分楽しめます。
香美市に引っ越す前に学校見学に行った際、学校自体が開かれている雰囲気を感じたそうで、学校の先生の子供との関わり方を見れたのもよかったそうです。

【結クラブの活動】

本ツアーのキーワード「繋がり」ということで、一例として押宇土結クラブの活動をテーマとして話し合いました。

結クラブは高村さんが設立されたのですが背景として、農作業には人手がいること、でした。

メンバーは移住者5人で構成されています。(たまたまだと思います)私自身、結クラブの参加者で、毎月1回の活動を楽しみにしています。

そんな結クラブの活動を通して印象的なのが、食べるまでが大変ということです。

結クラブは昔ながらの道具を扱うため、ワンクリックで済まないです。

脱穀は人力で、次の日筋肉痛なるほど大変な作業、

火起こすにしても、薪を組むところから始め、ピザ釜を温めるのに1時間は必要。

流しそうめんした時は、家の裏の竹を切り出すところから始めて、竹を割ってある程度のサイズにカットしました。三脚にしようとしましたが高さが合わず、上から吊り下げる方法にしました。

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どれも大変な作業なのですが、みんなでやると工夫ができて楽しい。

また、自分で何かをやるメリットとして生産過程が分かるということは大きな魅力です。普段私たちが目にして食べているものは一種の完成系ですので、その食材がどんな種からできて、どんな成長過程を得てできたのか、それを知れるというのは、興味深いことで貴重な体験です。

工程を楽しむという点で、教育の切り口からいうと、
香北での公立のバカロレア教育には、教育を起点に学校と地域が一緒になって考え、大人も学びながら地域の教育を考えていくプロセスが感じられるそうです。
よりよい教育の形を目指して学校が頑張っている印象が強い。型にはまらず変化しているところが、すごくおもしろいし、ありがたいそうです。

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高村さん自家製のもろみ味噌を味合っているときの様子です。

【地域とのつながり】

→香北町の特徴として、付かず離れずみたいな距離感が絶妙に感じているそうです。

ものをもらったりするなど、地域の人にお世話になっている感覚があり、その分地域行事にも参加しようと思う環境にあるそうです。

そうやって草刈りに参加したりすることで地域との関係を築くことで信用を得ていくことが豊かな田舎暮らしにつながるのではないかと思います。
自分が畑をしたいとか、具体的に何かしたいことがあれば協力してくれる方がいる、それがほどよい距離感なのかなと思いました。

【フリータイム】

繋がりがテーマなので、

Q.移住前に高知県とか香美市とのつながりがあったか?
高村さん(高知市から移住)
→人のつながりは全くなく、香美市との接点はアンパンマンミュージアムに行ったことがある、職場に香北出身の人がいた程度だったそうです。自分の求める条件の家があったから香美市に来たとのことです。

西澤さん(福井県から移住)
→高知とは全く縁はなく、つながりができたのは家改修や子供の学校がきっかけだそうです。改修がしたいといったら大工さんや地域の人を紹介してもらったり、親同士のつながりができているそうです。

Q.香美市に住んで困ったことはないか?
田舎あるあるですが、就職する場合は選択肢が少ない。ただ、近隣市町(南国市、香南市、高知市)まで広げると就職先の幅は広がりますね。

・香美市の仕事事情として農林業に従事される方もいますが、会社員として働く方が多いです。
・香北町や物部町周辺で暮らしていると、土佐山田町まで出るまでに20,30分はかかります。
(信号や渋滞はほとんどなく快適です。)
・香美市だけでなく、隣町の南国市、香南市、そして高知市が通勤圏内となっています。
(香美市の中心部、土佐山田町から高知市へは車で30分程度の距離間ですが、通勤となると通勤ラッシュの関係で1時間近くかかったりします。)

ただ、都内で仕事されている方の中には郊外から通っている方も多いはずです。その場合、通勤時間が1時間とか普通かもしれません。
香美市に来たら、のどかな景色を見ながら通勤できます。そういう選択肢もありではないでしょうか。

 

終わりに

オンラインツアーおよび、当ブログにて香美市の魅力伝わったでしょうか。
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今回紹介できなかった物部町の中心、大栃集落からの景色です。ダム湖と山景色を一望できます。

香美市土佐山田町の利便性の良さ、香北町や物部町の自然の美しさや空気の綺麗さは実際来てみないとわかりません。

私も香美市の過ごしやすさ惹かれ、人との繋がりをきっかけに高知市から戻ってきた一人。田舎暮らしを楽しむには、人の繋がりがキーワードになると思っています。

高知県の中では、県外からもアクセスが良く、

東京、大阪から飛行機で1時間、そこから車で20分ほどで土佐山田町には着きます。車でお越しの方は、南国インターから15分です。高知駅からは汽車で30分。

高知県へいらした際は、ぜひ香美市へお越しくださいね。

 

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