現在の日本人“あるある”

会議の終盤、主催者が「何か質問はありませんか?」と言っているのに、質問ではなく自分の意見を言う人、全くトンチンカンな話を始める人。日本ではよくある光景です。これは、他人を理解しようと話を聞く姿勢が乏しく、かつ、自分の意見を正確に伝える技術に乏しい、日本人にありがちな姿です。

国立情報学研究所から「中高生の読解力が不十分である」との研究発表がありました。(11/24付 高知新聞参照)それによると「読解力が不十分だと社会生活を送る上でも大きな影響と出る」と懸念されています。昨今のパソコンやスマホの発達により、大人でも読解力不足の方が増えていることを痛切に感じます。

今回の作文教室では、2018年に開講する「高知県立国際中学校・高等学校において、導入予定の「国際バカロレア(IB)」の中等教育プログラム(MYP)とディプロマ・プログラム(DP)に対応した文書づくりを学べます。

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国際バカロレア(IB)って なぁに

時々、高知新聞にも登場するこの単語。いったいどんなものなのでしょうか。文部科学省の資料によると、次のように書かれています。(一部抜粋)

 

1、使命

多様な文化の理解と尊重の精神を通じて、より良い、より平和な世界を築くことに貢献する、探究心、知識、思いやりに富んだ若者の育成を目的としています。

その教育プログラムは、世界各地で学ぶ児童生徒に、人が持つ違いを違いとして理解し、自分と異なる考えの人々にもそれぞれの正しさがあり得ると認めることのできる人として、積極的に、そして共感する心をもって生涯にわたって学び続けるよう働きかけています。

「国際的な視野」をより明確な言葉で定義づける試みと、実践を通じてその理想に近づこうとする努力を、IB認定校の使命の中心として位置づけています。

 

2、学習者像

「国際的な視野を持つ」とはどういうことか、次の10の人物像として表されています。

探究する人、知識のある人、考える人、コミュニケーションができる人、信念をもつ人

心を開く人、思いやりのある人、挑戦する人、バランスのとれた人、振り返りができる人

 

書く技術が求められる国際バカロレア(IB)の教育プログラム

高知県立高知国際中学校・高等学校が、中学校が2018年(平成30年)4月から、高校は2021年(平成33年)4月から高知市に新たに開校します。

ここでは国際バカロレア機構の「認定校」を目指しており、「認定校」と指定されましたら高知では初の国際バカロレア(IB)プログラムが導入されることとなります。

日本でも昔から「読み書きそろばん」と言われてきました。国際バカロレア(IB)では、この「読み」「書き」を通じて「考える」「意見をまとめる」「表現する技術」を学ぶことを特に重視しています。

高校では大きく2つの論文課題があります。1つは日本語で3,200字(英語で1,600語程度)、もう1つは日本語で8,000字(英語で4,000語程度)のエッセイを書きます。このエッセイとは、日本語で思い浮かべる「随筆」ではなく、決まったスタイル(型、形式)を用いて、「自分の意見や考えを、相手に説得力を持って伝える文章」のことです。今回は、これを「5段落エッセイ」として順序立てて書くテクニックを学びます。

高知国際中学校の資料では「7,000字の課題研究論文」の作成を例示しています。ここには「課題を見つけ、調査し、考えて、書く」トレーニングが始まるのではないかと思います。今後明らかになる、「書く力を鍛えて思考力を深める」文章トレーニングのカリキュラムが楽しみです。

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この度の作文教室では、その「国際バカロレア(IB)教育」で学ぶ文章、エッセイの基本を体験いただきます。作文が苦手な方も、これを知ると生活まで変わるかもしれません。

お子様のみならず、大人の方もぜひご参加ください。

 

☆ プログラム(予定)

■第1部 セミナー  09:00~09:30 今からの子どもに求められる書く技術

■第2部 作文指導  09:30~11:00 必ず書ける型を学ぼう

■第3部 高知の森  11:00~11:15 森のいろいろお話いたします

■第4部 ミニ交流会 11:15~12:00 友達の輪を広げよう

 

〜参加者の感想(夏休み実施分)〜

あまり作文が好きではなくて、どうやって書いたらいいか分からなかったけど、今日は分かりやすかったからよかった。

ブレインストーミングを使って、エッセイの書き方を知ることができた。

むずかしかったけど、楽しかった。

いろんな人の意見が知れたから良かった。

みんながどう思っているのかわかったからよかった。

 

☆ 対 象:香美市在住の小学4年生〜中高校生、保護者
※生徒のみ、保護者のみでもOK

☆ 募集人員:20名

☆ 講 師:HOTS STUDY HOUSE 高知 代表 高橋 美穂

☆ 日 時:2018年1月13日(土) 9:00〜12:00

☆ 場 所:高知県立森林研修センター研修館 研修室

高知県香美市土佐山田町大平80 ※駐車場あります。

(高知県立森林研修センター情報交流館南側の建物です)

☆ 参加費:不要

☆ 事前予約:要

☆ お申し込み方法:お電話、メール等でお申込みください。

パソコン、スマホからは専用申込フォームもご利用いただけます。

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後援:香美市教育委員会

 

◆企画・お申込み、お問い合わせ

香美市立移住定住交流センター/NPO法人 いなかみ

高知県香美市土佐山田町本村214

TEL/FAX 0887-52-8606 E-mail:madoguchi@inakami.com

定休日:水・日・祝日  HP:inakami.net

「持続可能な田舎をつくる」をテーマに、移住促進や地域活性化に取り組むNPO法人です。

(高知新聞 2018/1/14 )

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