夏本番がだんだんと近づく今日このごろ、みなさまいかがお過ごしでしょうか。

今回はマイナスイオンいっぱいの滝の話です。

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豊富な水資源に恵まれた日本は、全国各地に大小3000以上の滝が存在していると言われ、その中で有名なものが日本の滝百選に選ばれています。

それは高知県に3ヶ所あり、龍王の滝(大豊町)、大樽の滝(越知町)、そして香美市香北町にある轟(とどろ)の滝。さらに、轟の滝は高知県の名勝としても指定されており、紅葉シーズンはとっても注目される観光地にもなっています。

と、ここまでは、普通にガイドブックに書いている話。
もちろん落差82mで三段に落ちる滝の姿は勇壮そのもの。

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でも、注目してもらいたいところが他にもあります。それは「滝壺」。
三段の滝に3つの滝壺があるのですが、これがなんと「岩」そのものなのです。

「甌穴(おうけつ)」と呼ばれるもので、最上段の滝壺は直径が約15mの丸い風呂釜のようであり、そこから溢れ出る水が二段目の滝になり、また甌穴が広がりという形。
どうやったら硬い岩盤に穴があいてこんな景色になるのか。是非ブラタモリで解説してもらいたいぐらいです。

この甌穴は県の天然記念物にも指定されています。

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滝の周囲は原生林となっておりモミジなどの落葉樹が多く、秋には紅葉の名所として知られたところ。
でも、お勧めは秋ばかりではありません。

ちょうど今頃の新緑の季節。木々の若葉は緑に輝き、水量が増える時期なので滝も迫力満点。さらに雨上がりは新緑が水に濡れて美しく光る景色があちこちに見られます。
そして、甌穴の水は、鮮やかなコバルトブルーに輝いています。

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駐車場は日比原川を渡る手前と渡った先の2ヶ所にあります。

川を渡った先の駐車場にはトイレがあり、週末や繁忙期は茶店もオープンしています。
滝を巡る回遊コース(約1km、ゆっくり歩いて30分)を歩かれるならどちらに駐車しても構いません。この回遊コースからは、神秘的な甌穴を間近に、上から覗き込むこともできます。

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自然に囲まれ、まさに自然のパワーを一身に浴びることができるスポット。
近年は「絶景の聖地 四国八十八景」にも登録されました。
これから紫陽花が美しく花開く季節。ぜひ皆様もこの絶景とマイナスイオンで英気を養いにお出かけください。

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玉織姫伝説

轟の滝の滝壺には、大蛇にさらわれた平家落人一門の娘・玉織姫(たまおりひめ)の悲しい伝説が残っています。

平家は滅亡し、世は鎌倉時代。

平家一門、平良種は伊和三太夫と名を改め、源氏の追捕を逃れ、諸国流転の余生を柚ノ木(現香美市香北町猪野々)の山里で過ごしていました。
一人娘玉織姫は、近郷に比類のない美貌と天性のはた織りの名人でした。

ある日の夕方、玉織姫は川向うの大久保へはた織りの道具を返しに行きました。
しかし、娘は夜遅くなっても帰ってきません。

心配した父・三太夫は轟の滝の滝壺に大蛇が住んでいることに思い当たります。
大蛇にさらわれたと思った三太夫は激高し、愛娘の身を思い、宝刀一尺八寸(約68.2cm)の小太刀をしっかりと握り、滝まで一目散に走りました。

滝壺に着くや、小太刀を口にくわえ、濃藍の滝壺めがけて身を躍らすと、そこには乾ききった岩盤の世界があり、美しい我が子が父を待っていました。

娘は泣く泣く「これが、私の夫です」と大蛇を見せました。
大蛇は秀麗な若侍の姿になり3日間父を接待し、一緒に帰るよう促す父に、姫は自らの織った絹三巻を渡し、孝行できないことを詫び永遠の別れを告げました。

生還してきた伊和三太夫は、3年の月日が経っていたことに驚きました。
それから伊和家と柚ノ木の山里には平和な日々が訪れ、次第に繁栄していきました。

いつの頃からか滝壺の近くに繁栄と幸福の女神として、玉織姫を祀る社「轟神社」が建てられています。

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滝の茶屋 問い合わせ先

田舎食堂「猪野々商店」 TEL 0887-58-4227
※営業日は不定期ですので、ご来店予定の方は予め確認をお願いいたします。
香美市観光協会フェイスブックでも営業日カレンダーをご紹介しております。

NPOいなかみ

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