「かみめぐり 香美を廻る体験博」が今年もはじまりました。(2022年10月8日(土)~12月18日(日))香美市の面白いモノやコトを体験できる23のプログラム。各プログラムを主催するプレイヤー達が、参加者のみなさんをつなぎ、元気な香美市に交流の輪を広げます。
10月22日(土)、11月5日(土)に開催された、高知ケナフ普及会代表 宮地 亀好さんのプログラム、「竹かごに紙と柿渋をぺたぺた 伝統の一閑張でかごづくり」の会場の様子をレポートします。
一閑張が自分で作れるってご存知でしたか?
一閑張は竹かごに和紙を貼り、柿渋を塗ったものです。柿渋の持つ防水、防腐、防虫効果により補強して、道具を一生大事に使い続けるための生活の知恵。また、使い込むほどに風合いを増し、色が濃くなっていくさまを楽しむことができるのも大きな魅力です。
今回は2週に渡るプログラムで一閑張を完成させます。自分だけの素敵な籠、楽しみですね♪
机の上にはブルーシート、皆さんエプロン持参で集まっていただきました
今回、籠は市販のものを宮地さんが用意してくださいました。その籠を今から素敵に変身させていきます。
熱心に説明に耳を傾けたあとは、いよいよ制作に取り掛かります。
ほどよい濃度に調整して作った澱粉のりを使って、和紙を幾重にも貼り重ねます。宮地さんいわく、「刷毛を使ってやったこともあるけど、結局手でやるのが一番」
どんどん貼り重ねて、全体が均一に覆われるように内にも外にも和紙を貼り付けます。
下地ができたら、遊び心をひと足し
宮地さんが用意してくれた筆文字を書いた紙を選んで表面を飾ります。
皆さん真剣。迷いながらも楽しく選びます。
今日はここまで、一旦持ち帰ってのりを乾かします。
ε=ε=ε=ε=ε=ε=ε=ε= ━( ^O^)━ 一週間後
いよいよ柿渋塗り
会場は独特の香りが漂っています。柿渋の香り、例えるならそれは銀杏の実の香り。秋になると銀杏並木や神社の胃腸の樹の下で漂うあの香りです。この香りは、青い柿の汁を何年も熟成させることによって出てくるのだそうです。
ともかくその柿渋を刷毛でペタペタ塗り重ねます。
最初は心配になるくらい薄い色ですが、塗重ねて乾かし、あとは使い込むことによってあの独特の茶色い色に変化していきます。
完成品がこちら!
素敵な一閑張の籠が出来上がりました。大切に使ってくださいね。
(記事制作:NPO法人いなかみ)