先日告知させていただいた、高知県香美市の外灯ひとつ無い山奥で行われる夏の盆踊り「笹普賢堂夏祭り」。ただの静かな盆踊りではなく、老若男女が賑やかな曲をかけて夜中の2時頃まで踊り続けるという珍妙な祭。昔は朝まで踊ってたらしい。昔は近隣集落の出会いの場だったらしい。
【関連リンク】
明日7日(金)は山奥の秘祭、「笹普賢堂夏祭り」!
http://inakami.net/event/hugensama-6060.html
今年は取材が入ってた
そんな面白いお祭りですので、いなかみメンバー今年も大喜びで参戦。ただ今年は昨年には無かった光景も目に飛び込んできました。それは、地元テレビ局のカメラが取材に来てたことです。それだけでなく地元情報誌を作る企業からも取材に来ていました。
これら企業のある高知市からお祭り会場の笹まで、車で2時間以上かかります。しかもスタートは夜の7時から。それでも取材にくる。この山奥の盆踊りになぜこれほど注目が集まるのか?その理由には「移住」が大きく関わっていると感じました。
ギャップと移住者とコミュニティー
このお祭りが注目されたポイント、私は以下の3つが思い浮かびました。
1.山奥で陽気な踊りというギャップ
昔ながらの盆踊りならそれほど注目されなかったかもしれませんが、若者が好みそうな音楽を外灯ひとつ無い山奥で踊るというギャップが世間の興味をひいたのだと思います。
2.若者(移住者やその知人)が増えている
田舎で若者と言えば、50〜60代のことを指しますが(いや、本当に(笑))、このお祭りには30代前後がたくさん来ているんです。それは、周辺地域への移住者であったり、その移住者の知人であったりします。若い人が集まって地域に溶け込んでいる姿は象徴的なのだと思います。
3.都市部にはないコミュニティー
最後の1つは、こうしたお祭りを中心に「地域コミュニティー」が形成され、機能していること。都市部ではコミュニケーションが疎遠になっていると言われますが、この山奥では皆が同じ踊りを踊り、振る舞われるご飯を食べ、世間話をしています。こういう感覚が若者には新鮮なのだと思います。
田舎の文化はコンテンツ
以上のように、田舎の文化は若者を引きつける十分な魅力を持っていると感じています。そしてその姿が世間の興味を引いていると感じました。何より参加すると楽しい。一緒に汗をかいてみんな笑顔になれる。こうした田舎の文化に若者が関わることで、この文化が維持されたり進化したりしていくんでしょうね〜。
ちょっと規模の大きい珍妙なダンス祭り、8月14日にも開催されます。
こちらは道も良くて明かりもあって参加しやすい(笑)8月14日はぜひ香美市物部町の「湖水祭り」に遊びにきてくださーい!
【関連リンク】
湖水祭り お山のディスコダンスツアー!
http://inakami.net/event/kosuimathuri-5740.html
昨年の様子はこちら
山の中でセクシーミュージックを踊ってきた(香美市物部町湖水祭り)
http://inakami.net/enjoy/kosui2014-3764.html