青やピンク、赤に紫、白と緑と様々な色で楽しませてくれるアジサイの花。よく見ると花びらのようなガクの大きさも、かわいらしいものから立派なものまで、いろんな種類がありますね。
西洋アジサイなんてのもあるので原産地はどこだろうと思ったら、なんと日本でした。
その歴史は古く、6〜7世紀に作られた日本に現存する最古の和歌集「万葉集」にも登場していますので、弘法大師が活躍した奈良時代には日本各地で見られていたのではないかと思います。
実はこの花、香美市の市の花に指定されています。
香美市とアジサイの関わりの一つに、合併前の香北町が作った「香北町ホタル保護条例」がありました。
この条例を制定し、ホタルが生息できる環境を整えようとする中で「香北町花の里づくり推進協議会」が誕生。町内の道路沿いや観光地点など、町中を花いっぱいにしていこうというもので、まずは香北町橋川野から太郎丸までの国道沿いにアジサイ1千本を植樹したのでした。
その植樹されたアジサイは地域の方に支えられ、一方では各種団体のボランティアの手で苗床に挿し木が増やされ、その後、香北町吉野から蕨野(わらびの)までの国道沿いにもたくさんのアジサイが植樹されています。その数、今でも2千本を超え、梅雨時期の景色を楽しませてくれています。
そして、もう1ヶ所、たくさんのアジサイを楽しめる場所があります。それは物部町べふ峡温泉前の川原沿い。ここにはなんと3千本のアジサイが植えられているそうです。
べふ峡のアジサイの見頃は、香北町より少し遅め。なので、長い期間、香美市ではアジサイの花を楽しんでいただくことができます。
アジサイの花言葉は『乙女の愛』『辛抱強い愛』というポジティブな面と、『移り気』『浮気』というネガティブな面があります。
土の成分によって花色が変わるとのことで、この性質に由来しているのかもしれません。
物部川沿いを走る国道195号線。梅雨時期の憂鬱な日は、沿線にアジサイを見にお越しください。
やなせたかし作の香美市キャラクター「あじさいひめ」もどこかに登場しているかもしれません。
なお、吉井勇記念館では「紫陽花コンサート」も予定されております。
花と共に、ハーモニカの音色もお楽しみください。
日時:6/23(土)13:45〜
場所:猪野々集会所
NPOいなかみ