明るい夜空は、人工照明の光が大気や大気中の水分やチリ・ホコリなどに散乱されて起こるそうです。

高知県はそもそも人工照明が少なく、森林率全国一の自然に囲まれ、チリやホコリも少ない。
実は、環境省に星空のきれいな市町村が加盟する「星空の街・あおぞらの街」全国協議会というものがあって、香美市もバッチリ会員に入っています。

先月は小惑星リュウグウに迫るJaxaの「はやぶさ2プロジェクト」が話題になりました。
今回は、香美市と宇宙をつなぐ話題にスポットをあててみたいと思います。

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〜在所隕石〜

今から120年ほど前の明治31年(1898)2月1日午前5時頃、高知県のほぼ全土で轟音と昼間のような明るさの中、愛媛県との県境に近い船戸村(現津野町)で火球が落下するのが目撃されました。

それがなんと、香美郡在所村(現香美市香北町朴ノ木)の農家の庭に落下。
そこには大きな穴が空き、中には隕石が残っていました。

隕石とは、宇宙空間から地上に落ちてきた天体のかけらのこと。
太陽系の中で天体どうしの激しい衝突が繰り返され、衝突などで飛び出した無数の破片が宇宙空間をただよううちに地球の近くにくると、地球の引力に引き寄せられます。

大気中を燃え尽きずに地上まで落ちてきたものが隕石です。
秒速十数kmの速さで地球に飛び込み、地球大気のブレーキで速度は遅くなり、地上10〜20km上空で消えたように見え、その後は自由落下となり、ほぼまっすぐ地上に落ちてくるそうで、大気圏に飛び込む流星物質は一日に1,000トンとも言われています。

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旧在所村に落ちた隕石、当時の人からするととっても不吉や不気味なものでした。

なので、しばらくは近くにあった天理教の教会に祀られていたそうですが、そこに現れたのは天体望遠鏡メーカーで、プラネタリウムの国産化に成功した五藤光学研究所の創始者五藤斎三氏。

この隕石を五藤氏は拾得者から買ったそうですが、当時の土陽新聞(高知新聞の前身)に「石を300円で買う大ばか者現る!」と報道されたそうですから、かなりの高額であったようです。

その後、戦災をくぐり抜け、昭和26年(1951)村中定男氏の研究により、確かな隕石と認められました。

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総重量(kg)0.33、大きさ(cm)7×5.5×4、比重4.86(チタンと同じぐらい)

これが日本の隕石の中では全く例を見なかった石鉄隕石の一種でパラサイト系と判明。

世界中の隕石の中でも2%程度しかなく、今でも日本で確認されている52の隕石の中で、ここでしか確認できていません。

現在、この隕石を一般の方が見ることはできませんが、後年五藤氏は落下地点に記念碑を建設して香北町に贈っており、今でもその碑は個人宅の庭に置かれています。

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気象庁の過去30年平均データによると、高知県では8月が最も月別日照時間が長いと出ておりました。
ということは、夜も晴天の確率が高いということ。

七夕で織姫と彦星がデートするのは実は旧暦の7/7で、今年の暦では8/7(水)。

8月は寒くもないし、絶好の星空観察の季節と言えるのではないでしょうか。

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香美市ゆかりの星の話題をもう一つ。

綺麗な星が瞬く夜、バタコさんが夜空を見上げていると、幾千の流れ星が降ってきます。

その中の一つがパン工場の煙突に入り、窯からアンパンマンが誕生します。

アンパンマンは流れ星から生まれたんですね。(^^)

 

見上〜げてごらん〜 ♫ 夜の〜星を〜 ♪

今宵は夜の星を見上げてみてはいかがでしょうか。

NPOいなかみ

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