初めての素焼きづくり
今回は初めて素焼きに挑戦しました。縄文焼きのように野焼きも検討しましたが、作ったものが小さかったので、お手頃にできる囲炉裏で挑戦しました。
作った作品を保護する目的で、新聞紙に包んで並べます。その上に点火しやすいように藁を敷きます。火を付けてみると、藁は火があまり上がらずに燃えていくので慣れないと扱いにくいなと思いました。この藁の上に、キャンプファイヤーの用に薪を組んで積み上げておきます。すると凄い勢いで燃え始めます。
火遊びは楽しい。
これはやってみないと分からない体験ですが、秋の深まったこの時期に、火を囲んで遊ぶだけも結構楽しいです。木や竹に火をつけるのは、台所でコンロに火をつけるのと全く違い、音や匂いが材によって違いがあったり、火力をコントロールするのが難しかったり、火をつけてる行為だけでも飽きずに黙々と燃やしていられます。
この素焼きを焼いている間に、焼き芋を焼いたり、マシュマロを炙ったり、楽しみも作れます。これは楽しいです。
4時間くらいで素焼きはできる
長いようで短かった4時間の焚き火が終わり、中から焼き上がった素焼きが出てきました。今回は作品も小さかったし、数も少ないので、短い時間で焼けたのだと思います。もっと大きいものになると、もう少し時間がかかりそうでした。
焼いている間は、料理もできるし、これなら簡単なワークショップにしてもいけそうな気がしました。あと、事前に乾かしておくのもポイントかもしれません。
水を入れるとひんやりする素焼きの面白さ
アジアの山村では、大きな素焼きの瓶に水を入れておきます。これは冷やすのが目的です。素焼きは水を少しづつ通します。素焼きの表面では、水分が蒸発し、気化熱で瓶の中の水が冷えていきます。これとおなじように、素焼きで作ったコップもどんどん濡れていきますが、同時に冷えていきます。手元で、こうやって冷えるんだ!を体験できました。もっと水を冷やすには、器の表面積を増やして気化熱が生まれるようにするといいので、模様をつけるといいと思いました。そこでもしかして、生産性も考慮して、簡単に表面積を増やせる模様が、「縄文」なんじゃ?と思いつき、1万年も昔の人たちが、どんなことを考えながら器を作ったのだろうと思いに耽る楽しい体験でした。