子どもたちのワークショップ第二回よってたかって生涯学習フォーラム子ども企画員会
令和5年8月16日、香美市中央公民館で第二回よってたかって生涯学習フォーラム子ども企画員会が開催されました。
第一回の企画員会で生まれた6つの企画の卵、第二回の企画員会ではどんな形に育つのでしょうか。 引き続き取材させていただきました。
第一回の様子はこちら↓↓
http://inakami.net/event/kodomo-kikau-1-29121.html
イベント情報はこちら↓↓
http://inakami.net/event/yottetakatte060217-30021.html
第二回は各班に大人の企画員を迎えて企画を練り上げていきます
今回は大人企画員から選りすぐりの強力助っ人を招いて、第一回の企画員会で生まれたかわいい企画の卵たちをブラッシュアップします。
大人企画員は一班から順に高知工科大の長崎さん、香美市教育次長中山さん、香美市長依光さん、山田高校教頭清水さん、NPO法人いなかみ近藤、鏡野中学コミュニティースクール委員永野さん。
司会進行は前回に続き「株式会社わらびの」畠中智子さん。
畠中さんより、前回の各班の内容をざっと復習しながら「大人は引き出しがどっさりあるから色々聞いてみてね。」「(前回出たことを全部やらなくてもいいので)うちのグループはこれを深めようと決めて話し合ってね。」とアドバイス。
共通のキーワード「絆」「元気」「楽しい」それから「香美市の特産品を活かしたい!」
畠中さんより、前回出てきた共通キーワード、「絆」「元気」「楽しい」それから「香美市の特産品を活かしたい!」の確認があった後…
前回を知らない大人企画員のために、最初の5分間で第一回企画員の内容を思い出しながら説明、その後30分間模造紙を広げて自由に枠をつくりながら細かいディテールを詰めていきます。
その間も畠中さんからは次々声がかかっていました。
「「どこで」「いつ」「どんなこと」の3つは最低限書いておくと大人の実行員会で話し合いできますよ。」
他の班とバッティングしないか、お昼はどうする?寒くないかなどなど気をつけることは沢山。
「縛られてちんもうなるにはようばんけど(縛られて小さくなる必要はないけれど)具体的に考えてみてよ。」
イメージができてきたら前に張り出されている香美市内に点在する会場の地図を見て会場の様子を想像して、またイメージを膨らませての繰り返し。
各班、大人企画員の個性も相まってそれぞれの進め方で話し合いは進んでいる様子です。
「どんなちんまい(小さな)アイデアも付箋に残して記録して。」との指令が出たので、模造紙に付箋がたくさん貼られてだんだん華やかになっていきます。
会場が決まったらイメージも具体的に膨らんできて…
30分経って会場が決まったところで一旦発表
なぜこの会場にしたかを一班から順に発表。
マイクを持った人は次の班の誰にマイクを渡すか指名権があるので、次はマイクが誰の手に渡るかとドキドキ要素をはらみながら発表は進みます。
1班:商店街→ たくさんの料理をつくりたいから。香美市の特産品について話しています。
2班:鏡野中グラウンド→ 駐車場が広くたくさんの人が来やすいので。何をやるか、いつやるかを話しています。
3班:土佐山田スタジアムと秦山公園 →秦山公園で宝探し、土佐山田スタジアムで寿司を食べたい。
4班:山田高校→ 2月は寒いので温かい食べ物と思ったのですが、食の企画が多いようなのでボードゲーム(エコポリー)を検討中です。
5班:中央公民館→ 公民館の調理室でお菓子作りをしたい。クッキーやパフェなど自分で作って会話とかの交流ができれば。
6班:山田高校体育館 →ゲーム大会。決勝戦を山田高校体育館、予選は中央公民館で。スマッシュブラザーズやプロ野球スピリッツを考えています。
みんなの「やりたい」が出揃って子ども企画員の企画したプログラムが町のあちこちで開催されているイメージができてきました。
キーワードは「学び」→企画に学びを盛り込む
「これって生涯学習フォーラムなので、どこかに「学び」っていうキーワードを入れて考えてほしいです。」 畠中さんから次の司令です。
「例えば6班ならゲームの魅力を知らない人に伝えて学んでもらう。お料理を考えている班は、おばあちゃんの技を若い人が学ぶとかね。」
これをこんな人に教えてもらいたいな、これをこの人に伝えたいな、という具体的なイメージを描きながら話し合うとプログラムが深みを持つのだそうです。
ここからは自分たちのやりたい企画のアイデアを、生涯学習フォーラムの企画にするためにブラッシュアップ。 県外や海外の方にも楽しんでもらいたいとオンライン参加を検討している班もあるようです。
企画に学びの要素を盛り込んだら、また次の司令。
「チラシに書いたら魅力的な「タイトル」をバーンとつけてみて。」
ということで、魅力的なタイトルをバーンと付けたところでいよいよ最終発表となりました。発表は各グループ3分以内で。次は順番を変えて4班から発表です。
すべての班の発表が終わったところで大人企画員より自分の班の子ども企画員に向けてエールが送られました。
どんな企画ができて、どんなエールが送られたかをホワイトボードに畠中さんがまとめてくれました。↓↓
大人企画員の中からは、二時間で子ども企画員が大きく成長した事に驚く声や、楽しいものを一緒につくりたい、いろんな意見が出て嬉しかった、楽しかった、刺激を受けたという感想が述べられました。
情報共有にエアドロップを使ったり、わからないことをすぐに調べたりするITネイティブらしさへの感嘆の声も聞かれました。
また、大人なら否定してしまいそうなこともしっかり肯定して話を勧める受容性や発想の柔軟性に驚く声も聞かれて、子ども企画員の良さが十分に引き出された第二回よってたかって生涯学習フォーラム子ども企画員会終了です。
次回子ども企画員会は12月26日
次回の企画員会ではいよいよ、この企画の中からどれを実現するのかが話し合われます。
また、当日お手伝いしたい子どもたちにはお揃いのジャンパーを着て運営に携わるお話もあるようです。
「よってたかって生涯学習フォーラム」は令和6年2月17日開催です。
今回、みんなで温めてひよこに育った企画たち、「よってたかって生涯学習フォーラム」で皆さんにお披露目されるのが楽しみです。
追記:第三回子ども企画員会が開催されました。↓↓
http://inakami.net/blog/kodomo-kikaku-3-29902.html
(記事制作:NPO法人いなかみ)