今年、寄附額に対する返礼品の価格割合で話題になった「ふるさと納税」。
「納税」と言われますが、厳密に言うと納税ではなく、地方自治体に対する寄附金のこと。
香美市では、人々の暮らしを守りつつ、時代の潮流に応じた新たな価値を創出し、次の世代に確実に受け継いでいくために、この寄附金を「香美市まちづくり寄附金制度」として定め、まちづくりに活用をさせていただいています。
どんなことに使われているのでしょうか。
香美市では、皆様からいただいた寄附金を「輝き・やすらぎ・賑わいを みんなで築くまちづくり」のまちづくり基本理念に基づき、4つのコース別で活用させていただいております。
かがやきコース
教育、文化関連事業
(例)未来を担う青少年の健全育成事業、伝統芸能・文化財の保全継承事業
やすらぎコース
福祉、環境
(例)物部川等の水を育む森林資源の保全事業、地域福祉の向上のための事業
にぎわいコース
産業、まちづくり
例)中心市街地の活性化、産業の育成事業、イベント等への支援事業
市長おまかせコース
分野を限定せず、市政全般に活用させていただいております。
実際、こんなことに使われてきました。
- 昨今、魚やエビが少なくなった里山の川。その昔の姿を取り戻すためにアメゴの稚魚を放流。
- 姉妹都市交流で香美市を盛り上げるときに使用する備品の購入や修繕。
- 子どもたちが良書をたくさん読める環境を作るべく、最新の図書を香長小学校へ寄贈。
香美市では来年度の用途を定めるにあたり、香美市まちづくり応援基金等庁内検討委員会で検討に入っています。そこではたくさんの案が出ているのですが、いくつかご紹介するとこんな感じです。
- 香美市内の小学校へ電子黒板を設置し、タブレットを使った教育環境を充実させる。
- 香美市出身のプロの音楽家を招き、子どもたちに生の音楽を聴いてもらう機会をつくる。
- 子どもたちが外で遊ぶ環境を整えるべく、遊具類の購入や補修を行う。
- 南海トラフ地震の備えを、より強固なものにすべく、防災倉庫や備蓄品を充実させる。さらには、避難場所での作業を効率よく行うための事務備品も充実させ、平常時にも有効活用できる配置を行う。
- 移住定住対策や婚活事業など、香美市の人口を増やす施策を充実させる。
ご寄附をいただく際に使途のコースをお選びいただくようになっていますので、みなさまのご希望を、これらのコース名に反映させていただければ幸いです。
※コースの指定がない場合は「市長おまかせコース」として活用させていただきます。
ふるさと納税のメリット
名前が税金となると、なんかめんどくさそうな制度ですよね。でも、実は寄附金。
となると、寄付した方にもメリットがあります。(^ ^)
1、所得税・個人住民税から控除が受けられる。
ふるさと納税の資料には、ややこしい計算式を書いていますが、簡単に言うと
・ふるさと納税をすると
・寄附をした金額の2,000円を超える部分については所得税・個人住民税から全額が還付・控除されます。
要は、上限はありますが個人負担は2,000円です。
※所得額や家族構成等による控除額の上限は、こちらをご覧ください。
2、地域の特産品が貰える
これはニュース等で有名な話。
現在、香美市では返礼品を161種類用意しています。例えば34,000円をふるさと納税で納めていただくと、一生物の伝統的工芸品「土佐打刃物」の手打鍛造包丁セットを送ってもらうことができます。
特産品をお礼として貰っても、所得税の還付と住民税の控除はもちろん受けることが出来ますので、たった2,000円の負担で、税金が安くなる+地域の特産品などが貰えるという、まさにお得な制度が、ふるさと納税なのです。
3、地域の発展に協力できる
現在様々な形で国や地域に税金を納めています。
それらのお金は全て、国民が暮らしていくうえで必要だと思われることに使われてはいますが、どのお金を・どれだけ・どの分野に使うかを決めるのは政治家です。
しかし、ふるさと納税は唯一、あなた自身が使い道を指定できる納税なのです。
住民税は、お住まいの地域に自動的に納められますが、この制度を使うと、あなた自身が、どこの地域に、どんな目的で使ってもらいたいか、指定できます。
ぜひ、あなたの想いを地域発展につなげていってください。
手続きは?
今や、ふるさと納税手続きも、そのあとのややこしそうな手続きも、とっても簡単になりました。
平成29年分の「ふるさと納税」の締め切りは12月31日(日)。
いっちょ、香美市にふるさと納税してみるか、と思っていただいた方は、ぜひ、こちらのホームページから手続きをお願いいたします。
香美市のふるさと納税に関する詳しい内容は、こちらのホームページをご覧ください。
問い合わせ先
香美市役所定住推進課 まちづくり班
TEL 0887−53−1061
FAX 0887−53−5958
E-Mail matidukuri@city.kami.lg.jp
(参考・参照サイト)
株式会社さとふる:ふるさと納税をスイスイと進められる3つのポイント
ふるさと納税の達人:日本一分かりやすい「ふるさと納税」の仕組み