自然に囲まれた9人の学校
高知県香美市の山あいにある 香美市立大栃小学校 は、豊かな自然に囲まれた小さな学校です。現在の全校児童は9人。少人数だからこそ、一人ひとりの役割や思いが大切にされ、子どもたちの主体性が大きく育まれています。

子どもたちが企画した感謝のランチ会
2026年3月5日、日頃から学校を見守り支えてくださっている地域の方々へ感謝の気持ちを伝えるため、子どもたち自身が企画した「感謝のランチ会」が開かれました。招待状づくりから当日の準備、料理、交流まで、すべてを子どもたちが中心となって進めた温かなイベントです。
招待状やランチョンマットは、子どもたちがパソコンでデザインを考え、デザインツールの Canva を使って作成しました。一枚一枚に「ありがとう」の気持ちが込められた、オリジナルの作品です。

力を合わせてつくった手づくりの料理
当日のメニューは、カレー、スープ、サラダ。
スープは、子どもたちが考案しコンテストに応募したレシピをもとに作られました。カレーはレシピチームが中心となり、まず「1人前」を作った経験から「25人分」に必要な材料の量を自分たちで計算。買い出しや材料の準備、野菜のカット、煮込みまで役割を分担しながら調理を進めました。
家庭科室では、大きな鍋を囲みながら真剣な表情で調理する姿が見られました。煮込んでいる間には、丁寧にアクを取り、味を確かめながら仕上げていきます。出来上がった料理は、家庭科室からランチルームへと協力して運び、配膳係やお迎え係など、それぞれが役割を持って地域の方々をお迎えしました。

忙しい中でも「ほかに手伝えることはありますか?」と声を掛け合い、手が空いた人が自然とサポートに回る姿も見られました。少人数だからこそ育まれている協力の力や思いやりが、あちらこちらで感じられる時間となりました。


笑顔あふれる地域との交流
ランチルームでは、子どもたちと地域の皆さんが同じテーブルを囲み、笑顔いっぱいのランチタイムに。
「おいしいね」「ありがとうね」と声を掛けてもらうたびに、子どもたちの表情もさらに明るくなります。食事の後にはレクリエーションも行い、世代を超えた交流の輪が広がりました。
地域の方々に温かく見守られながら学び、成長している大栃小学校の子どもたち。今回の取り組みは、地域への感謝を伝えるとともに、自分たちの力で考え行動する大切さを改めて実感する機会となりました。

これからの大栃小学校
なお、2026年度からは土佐山田町方面から 香美市立大栃小学校 と大栃中学校へ通うことができるスクールバスの運行も始まります。これまで以上に通学環境が整い、より多くの子どもたちがこの自然豊かな環境で学べるようになります。
四季折々の自然に囲まれ、地域の人々に支えられながら、子どもたちはこれからものびのびと学校生活を送っていきます。
小さな学校だからこそ生まれる温かなつながりと学びが、今日も大栃の地で育まれています。
記事作成:NPO法人いなかみ