2025年12月13日(土)、高知県香美市物部町大栃の自然豊かな環境に囲まれた大栃小学校にて、「物部っ子Fes!」が開催されました。
この日は、子どもたちの学びと地域の想いが重なり合う、心あたたまる一日となりました。

可愛らしい保育園児によるオープニングダンスで華やかに幕を開けると、会場には自然と笑顔が広がり、地域全体がひとつになる空気に包まれました。
続いて行われたのは、大栃小学校・大栃中学校の児童生徒による学習発表会。
子どもたちは、日々の学びの中で見つけた「地域の魅力」や「地域の課題」を、自分たちの言葉で堂々と発表しました。
小学校4年生は、「発信!いざなぎ流のさまざまな文化」をテーマに、物部地域に古くから受け継がれてきた貴重な文化について調査し、その魅力と大切さを分かりやすく伝えました。地域の歴史を学び、次の世代へつなごうとする真剣な姿が印象的でした。
5・6年生は、「学校がうまれ変わる!?空き教室の新たに進む道」と題し、学校にある空き教室の活用について発表しました。自分たちの学校をもっと良くしたいという思いから生まれたアイデアは、子どもたちならではの柔軟さと未来への希望に満ちていました。

中学校1・2年生は、地域をより良くしたいという思いから、以下の4つのグループに分かれて発表を行いました。
- region up(地域を盛り上げたい)
- ゆずっこ隊(地域の伝統を残したい)
- Connectors(地域に人を呼びたい)
- 黒猫(地域を暮らしやすくしたい)
の4つのグループに分かれて発表を行いました。それぞれが地域に目を向け、調査・研究を重ねてきた成果を、自信をもって発信する姿からは、地域の未来を本気で考える力強さが感じられました。
中学校3年生は、
- ものづくりチーム(物部地域貢献プロジェクト)
- 魅力発信チーム(SNS Iターン推進隊)
の2チームに分かれ、これまでの活動成果や今後の取り組みについて発表しました。地域への想いや将来を見据えた提案は、来場者の心を強く打つものとなりました。
どの発表からも共通して伝わってきたのは、「地域をもっと良くしたい」「大好きな物部を盛り上げたい」という、まっすぐで真剣な想いです。
会場から送られる温かな拍手は、子どもたちの努力と挑戦を讃えると同時に、地域全体で子どもたちの成長を見守っている証でもありました。

また当日は、地域の方々による物販や飲食の販売も行われ、校内外は多くの来場者でにぎわいました。
世代を超えた交流が生まれ、「大栃が一体となって盛り上がる」その光景は、この地域ならではの温かさを感じさせてくれました。
子どもたちの学び、地域の支え、そして未来への希望がひとつにつながった「物部っ子Fes!」。
この日の経験は、きっと子どもたちの心に残り、次の一歩へとつながっていくことでしょう。
来年の開催も、今から楽しみです。
(記事作成:NPO法人いなかみ)